人のつながりを再生する、街のデザイナー

新世代リーダー 山崎亮 コミュニティデザイナー

山崎 亮
コミュニティデザイナー
山崎 亮 氏
1973年愛知県生まれ。コミュニティデザイナー。studio-L代表。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了(地域生態工学専攻)。1999年エス・イー・エヌ環境計画室入社。2005年に退社し、studio-Lを設立。2011年から京都造形芸術大学教授。著書に『コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる』(中公新書)、『コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる』(学芸出版社)、『ソーシャルデザイン・アトラス: 社会が輝くプロジェクトとヒント』(鹿島出版会)など。
人と人をつなぐ仕組みをつくり、地域や社会をよりよいものに変えていくのが、コミュニティデザイナーという仕事だ。コミュニティをデザインするこの仕事を、山崎亮さんは自分で開拓してきた。
人口減少に悩む離島の活性化、東日本大震災の被災地の復興、都心の百貨店でのプロジェクトなど、活動の場はどんどん広がっている。人が集まるところは、職場でも病院でもひとつのコミュニティといえる。それぞれが抱える問題を、コミュニティの力で解決していく山崎さんの発想力が各界から注目を集めている。

失われた人の流れを取り戻す

山崎亮さんは全国各地で地域の再生に携わってきた。住民とワークショップをしてまちづくりを考え、地域の魅力発見のためのプロジェクトを始めたり、特産品作りをサポートしたりして、田舎を元気にしてきた。

今年は、その集大成ともいえる大型プロジェクトに取り組んでいる。広島県から依頼された「しまのわ2014」の準備だ。瀬戸内海には多くの島がある。昔は海が島々を結ぶ道として使われていたが、海の道は消えつつある。それを復活させようという構想だ。

まずは2014年に実験的にイベントやプログラムを行い、島々を巡る旅をしてもらう。そのためには、島に人を引き付ける魅力がなければならない。

「島には面白いコミュニティがたくさんある。キャラの濃いおばちゃん、おっちゃん、店の人などに協力してもらい、東京や大阪からお客さんが来たときに、もてなしてもらう仕組みを作ろうとしている」と山崎さんは語る。

隣の岡山県と香川県で開催中の「瀬戸内国際芸術祭2013」は、アーティストが島々に作った作品を巡って旅をする。それに対して「しまのわ」は、島の人に会いにいく旅だ。地元の人と話したり、島を案内してもらったり、彼らの仕事を体験したりする。

「船にこびりついた貝を落とすような島の日常的な仕事が、僕らには新鮮だったりする。都会から来た人が楽しめる要素がたくさんあることを、地域の人に再認識してもらいたい」

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