目標倒れに終わる人は「設定」を間違えている 現実的で達成・測定可能な数字にしてみよう
「SMART」とは、Specific(目標が明確、具体的)、Measurable(測定可能な)、Achievable(達成可能な)、Realistic(現実的な)、Time-bound(期限のある)の頭文字をとって、SMARTの法則と呼ばれています。
では、どのようにして、目標設定をすればいいのでしょうか?
「SMARTの法則」に合わせた目標設定とは
SMARTの法則に合わせ、「ダメな目標設定」と「よい目標設定」を例に出して話しを進めていきます。
よい目標設定:半期(6ヶ月)の売上げ目標3000万円の達成
ダメな目標設定は、なんとなく曖昧なのは分かりますが、よい目標設定のケースでも、この目標設定を見ただけでは、実際にこの目標が達成できるのか、できないのか、設定自体が合っているのか、合っていないのか分かりません。「SMARTの法則」に基づいて、チェックをしていきましょう。
①Specific(目標が明確、具体的)
どのような目的があって、目標を設定したか、その内容は具体的になっているかです。
●例1のダメな目標設定の場合、新しいお客さまを獲得するために、新規の顧客を重点的に訪問するのか、既存のお客さまの訪問回数を増やすことで、潜在的なニーズを見つけるのか、方法論を明確にする必要があります。例えば、「新規のお客さまとの取引を増やすため、昨年より、多くの新規顧客を訪問する」とした方が、具体的になります。
●例1のよい目標設定の場合、内容は明確です。しかし、半期で3000万円という数字は、会社の目標やビジョンに合わせて設定したのか、自分への負荷を増やし、成長するために設定したのかなど、数字に対する目的を明確にすることで、より具体的な目標になります。
②Measurable(測定可能な)
数字で表せば、たいていは測定可能となります。誰が見ても可否を判断できるようにしないといけません。
●例1のダメな目標設定の場合は、昨年より多くといっても、「どれくらい多いのか?」「その件数は何件なのか?」など、誰が見ても分かるよう数字に表さないといけません。この場合であれば、昨年が「月に100件」ならば、今年は、「月に120件」で1.2倍などと、きちんと測定できる数字にします。