「決断疲れ」を起こす人は「判断軸」を知らない 決められないのは「決め方」を知らないからだ

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②組織ミッションから対応方針を決める

個人として重要度を判別することは難しい場合もあります。そのような場合にはその組織やチームのミッションから、何が優先順位が高い仕事なのかをあらかじめ決めた上で、いつまでにやるかという期限を交渉します。

③チェックリストで手戻りを未然に防ぐ

仕事を受ける際に確認不足であったために、急ぎで修正や追加になったりすることが多い場合。そんなときには、仕事の受け方を見直すことで、手戻りを防ぎましょう。チェックリストなどを作ることで対応します。

④リスク対応方針を決めておく

緊急会議がやたら多いという場合には、あらかじめリスクを洗い出して対応方針を決めておきましょう。緊急会議は大勢の人の時間を無駄にします。ある程度の対応方針が決まっていれば、何か起きた時にいちいち緊急招集することが減らせます。

状況に合わせて即断即決するための事前リスト法

臨機応変に、最適な判断を求められる場面。勧と経験に頼りがちですが、それではコンディションなどに左右されてしまいます。そんなときにものをいうのは、事前の準備です。

職場の歓送迎会の店選び、カラオケの選曲、服装選びなど軽めの意思決定から、クレーム対応など重めのものまでさまざまありますが、以下の特徴が共通しています。

・都度状況に合わせて決める必要がある

・選択肢が多い

・意思決定に時間をかけられない、もしくは時間をあまりかけたくない

まずは、状況を事前にタイプ分けしておきます。たとえば、店選びであれば、目的、人数、年齢、エリア、ジャンルなどでタイプを作り、お店をリストアップしておくのです。私は、コンサルタント時代によく会食の店選びの相談をされることが多かったのですが、エクセルでリストを作成してあったので、かなり早く回答することができました。その都度、Webで検索しても良いのですが、選択肢が多すぎて時間がかかってしまいます。

リスト化は一見面倒に思えますが、仮説検証も可能です。この店はウケがよかった、この店はXX向きとリストの精度が高まるので、より素早く決めることができるようになるわけです。もっと日常的な例でいくと、カラオケなどもいざその場になると相応しい選曲ができないことも多いもの。スマートフォンに状況別選曲リストを作っておけば、迷うことなく決められます。

最初はショートリストから始めても、次第にデータベース化されて、自分にも人にも役立てるのでおすすめです。

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