中島:この1年のグラフを見ると、なだらかに上がっているように見えますが、発行開始からのグラフでみると、今年に入っていかにすごいことになっているかがわかります。初めの頃は1ドルくらいで、ちょっと上がっても10ドルだったのですが、キプロス危機で高騰しました。キプロスで銀行に課税するという話が出た時に、ロシアマネーのお金持ちたちがビットコインに逃げたんです。それをきっかけに、ビットコインに注目が集まるようになりました。
木本:なるほどなるほど。
中島:これを見るとバブリーな感じが見て取れますよね。
木本:まさしくバブリーな感じですが、いまが頂点じゃないといわれますよね。
中島:これは弾けてみないとわからないのですが、今年の夏ごろから世界のビットコインの半分以上を買っているのが日本人です。相場が相当高いところで買っているので、高値づかみをしている可能性があります。
木本:ありがちな話ですね。
バブル崩壊でいちばん損をするのは日本人
中島:今まで中国人が9割以上を買っていましたが、政府が禁止しました。中国勢がいなくなったところに、周回遅れで日本人が買っている。テレビでCMが流れたり、「資金決済法」で金融庁が規制したとアナウンスされたりして、なんとなく安心感が出てきた。今では世界でいちばん買っているのが日本人で、6000ドルから8000ドルで買っています。もし今バブルが弾けると、日本人がいちばん損をするんです。いちばん遅れてブームに乗っているので。
木本:人民元はないんですか?
中島:政府に取引所が潰されてしまったので、今はありません。
木本:再開されるという報道もありますが。
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