木本:資産価値を出せないと。
中島:木本さんが、今、投資用のワンルームマンションを買おうとしているとします。年初に1000万円だったものが、今は8000万円で、この先も値上がりするから買ったほうがいいよと言われますが、賃貸収入はゼロです。賃貸収入ゼロのものを買いますか。持っていてもメリットがないものは価値がないのではないですか。このため、BIS(国際決済銀行)の報告書では「仮想通貨の本源的な価値はゼロである」と言い切っているんです。投資をするのなら、仮想通貨の価値の本質がどこにあるのかも考えておいたほうがいいです。
木本:なるほど、わかりやすいですね。
チューリップバブルのグラフに酷似?
中島:オランダでは17世紀に、チューリップバブルというのがありました。数百円の価値しかない球根1個が、オランダ人の年収の5倍以上になって、それは家1軒が買える値段でしたが、3年で突然終焉しました。
木本:理由はなんだったんでしょうか?
中島:理由は特になく、ある日突然に終わったようです。バブルは3年で終わっています。ビットコインバブルが2017年を元年とすると、来年、再来年かなと。
木本:僕も後2年くらいじゃないかと思っています。
中島:ビットコインの値動きのグラフの最近時点は、チューリップバブルの最終局面のカーブに似ているように思いませんか。
木本:似ていますね。デイトレードでも、75度の上がり方をしたら、確実に落ちると教えられたことがあります。1日の1時間グラフで見て、75度だとぽかんと落ちるそうですが、その角度ですよね。
中島:そうですね。
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