「ビジネス年賀状」今さら聞けない基本マナー メールは元日でなく相手の仕事始めの日に

✎ 1〜 ✎ 32 ✎ 33 ✎ 34 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

年賀状には正月用の切手を貼るのがマナー。ふつうの切手を貼ると、いかにもその辺にあったものを使ったという雰囲気がするからだ。正月用切手を手に入れたら、心をこめて真っ直ぐ貼る。曲がっていると、適当に貼ったように見えて、せっかく出したのに相手の印象を悪くしてしまう。

「お年玉付きではないハガキが来ると、がっかりする」(旅行・24歳)

こうした人は多いのではないだろうか。お年玉ハガキは、送った相手に喜ばれるだけではない。送った方にもメリットがある。通常の年賀状は1度しか見られないのに対して、お年玉ハガキは、新年と抽選日、少なくとも2回見られるので、営業ツールとしては効果的だ。さらに当たれば、いいイメージをもたれるだろう。

メールは相手の仕事始めの日に出すのが望ましい

最近は、メールで出す人もいる。メールのマナーには、どんなものがあるのだろうか。

まず、発信日。新年は休日なので、ビジネス用の年賀状を休日に出すのはふさわしくありませんです」(伊東氏)

メールの場合、出す相手の仕事始めの日の朝に出すというのが望ましいという。土日の入り具合によっては、企業によって初日がバラバラ。送信する日にちの調節は、けっこうやっかいかもしれない。文面のマナーについては、年賀ハガキの場合と同じだ。

「新年最初のメールのやりとりは、『あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします』といった、簡単な新年のあいさつを入れるのがいいでしょう」(伊東氏)

気をつけたいのは、送っていない相手から年賀状が来た時にメールで対応しようと考えること。返事をメールで出すことは、非常に失礼にあたるという。

返事は、相手に合わせるのが鉄則です。ハガキで来たら、ハガキで返す。連名で来たら、連名で返す。メールで来た場合には、メールでお返ししましょう」(伊東氏)

なお、今年から、1月8日以降に投函する年賀はがきは、「52円」ではなく、通常のはがき料金と同じ62円となり、10円切手を貼って出す必要がある。連休があることを考えると、5日までには出しておきたい。

このように、年賀状には、さまざまなマナーや常識が凝縮している。

「年賀状は一般職の人が、全部やってくれるからお任せ!」(不動産 22歳)

それも効率的だが、社会人としてのマナーの勉強にもなるので、新入社員の時くらいは、ぜひ年賀状を書く作業にも挑戦してみたい。

竹内 三保子 カデナクリエイト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たけうち みほこ / Mihoko Takeuchi

明治学院大学経済学部卒業後、西武百貨店入社。紳士服飾部、特別顧客チームを経てフリーライターに。その後、編集プロダクション・カデナクリエイトを設立。流通業で培った顧客視点で執筆を行っている。共著に『図解&事例で学ぶビジネスモデルの教科書』『クイズ 商売脳の鍛え方』など。最新著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』(カデナクリエイト著・マイナビ出版)。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事