中島:基本的には、コンピュータの計算能力をたくさん持った人が勝つ確率が高い。
木本:じゃあ、大きな会社がやればやるほど儲かるのがマイニングだと。
中島:そのとおりです、以前にある政治家が「2番じゃダメなんですか」という質問をしたことがありましたが、マイニングは2番じゃダメなんです。
木本:マイニングで2番になってもまったく意味はないと。たくさんのコンピュータを持って確率を高めるしかないんですか。
中島:はい、鉱山で金を掘り当てるように、無から有を生む作業なので「マイニング」と呼ばれているんですね。
マイニングはビットコインを支える不可欠な仕組み
木本:先ほど、2100万枚の中で、今どれくらい掘られているんですか。
中島:これもあとで詳しく説明しますが、すでに79%が掘削されています。
木本:もう、79%も掘られてしまっている!
中島:これからは先細りです。それをやるのがマイナー、つまりマイニングをする人というか企業です。ビットコインでは、マイニングをやらないと取引が確定しません。前のブロックのデータを使って計算をしないと安全性が確保できませんから。途中改ざんができないようにするための仕組みなので、必ずやらなければなりません。
善意のボランティアで、やってもやらなくてもいいという状態では、ビットコインのシステムは安定的に稼働しません。だからマイニングに成功した人には、必ず報酬が与えられることにしています。マイニングはわかりにくい仕組みですが、実はビットコインの肝であり、安全性を確保するためには不可欠な仕組みなのです。
(構成:高杉公秀)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら