木本:安全確保の仕組みがブロックチェーン。じゃあ、ずっと過去の情報もつながっているんですか。ビットコインの最初から、僕が知らない情報は、解読すると全部載っていると。
中島:しかも、すべてインターネット上に公開されています。
木本:そうなんですか。じゃあ悪いことできないですね。
中島:そう思われるかもしれませんが、ところがビットコインはウォレットを作るときに、銀行口座を作るときのような本人確認が必要ありません。現在は法律ができたので、取引所では本人確認が必要になっていますが、アプリをダウンロードして自分の家でウォレットを作れば、アドレスはあっても、木本さんのものなのかどうかは、誰にもわからない。
誰のアドレスかはわからない
木本:なるほど、取引をしているアドレスは見えているけれど、それが誰のものなのかはわからないと。なんか、危なさのすき間が見えました。
中島:匿名性がとても高いというのがビットコインの特徴の1つです。それが悪用されてしまうこともあります。
ブロックの中身を詳しく見ると、3種類のデータが入っています。「トランザクション履歴」とは、つまり取引データが何千件と入っている。ほかに前ブロックの「ハッシュ値」、そして「ナンス値」が入っています。
ハッシュ値というのを作るのに「ハッシュ関数」を使いますが、それは一方向関数です。元のデータを入れてハッシュ関数を入れると、「ハッシュ値」というものが出てきます。出力値からは入力値が復元できませんので、逆に戻すことはできません。ハッシュ関数は、圧縮関数なので、短いデータに圧縮できます。
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