乾燥地獄を乗り切る「最適な保湿剤」の選び方 低刺激や無香料ならいいわけでもない

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いろいろな種類の保湿剤が売られているが、どれを選べばいいのだろうか(写真: zak / PIXTA)

冷たく乾燥した風が吹く冬が来た。肌の角質層を本気でケアしないといけない時期だ。角質層は、表皮のなかでも最も外側に位置する層で、内部の組織を守ってくれている。

長いこと角質層は、死んだ細胞の集まりにすぎないと考えられていた。でも今は違う。生化学的に複雑な構造を持ち、角質層のケアが肌全体のうるおいに大きな影響を与えることがわかってきた。

角質層は、れんがとセメントでできた壁に似ている。保水性の高い繊維ケラチンを含むれんが(角質細胞)が、脂肪酸などの脂質からなるセメントで積み重ねられている。

肌の64%は水分だから、うるおいのある肌を手に入れるには、水分補給が欠かせない。角質層が乾燥しきってしまうと、肌がかゆくなったり、ひび割れしたり、炎症を起こしたり、革のように硬くなってしまう。だから、乾燥肌か脂性肌かにかかわらず、日常的に保湿剤を使うべきだ。

とはいえ、ドラッグストアに行くと、あまりにもいろいろな保湿剤が並んでいて、どれを選ぶべきか悩んでしまう。クリームとローションと軟膏のどれがいいのか。「皮膚科医が推奨」「無香料」「毛穴を詰まらせない」「オーガニック」「ナチュラル」「効果は確認済み」「低刺激性」といった宣伝文句のどれに注目するべきなのか。

「無香料」でも香料が使われている可能性も

健康や美容に関する商品と同じように、保湿剤(とその宣伝文句)に関する規制はかなり緩く、安全で十分な効果があるかどうかは、メーカーの誠意次第というのが実情だ。あとは消費者が、「効果がない」などと苦情を寄せるしかない。保湿剤などのスキンケア商品の苦情で最も多いのは、かゆみや赤み、炎症などのアレルギー反応が起きたというものだ。

ノースウエスタン大学医科大学院の皮膚科医ショアイ・シュの研究チームは最近、米国で人気の保湿剤174製品の比較評価を行った。28グラム当たり10セント(約11円)の製品から、9ドル51セント(約1060円)の製品まで、幅広い価格帯を調べた(日本で売られている携帯用ハンドクリームの容量は通常50グラム)。

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