信頼されない人は「口の堅さ」がわかってない ネットでもリアルでも「一拍おく」が肝要だ
2008年にツイッターが日本に上陸して少し経ったころのことです。
ある広告代理店で、業界の大御所をはじめ誰からも可愛がられていた当時20代の営業マン、A君がいました。スピード感は抜群。何を頼まれてもノーと言わない。笑顔を絶やさず、飲み会では率先して盛り上げ役に回る。その企業の若手ホープといえる存在でした。
「A君の勤める会社は候補リストから外した」のはなぜ?
ところが、広告代理店との新規パートナー契約を検討していた知人が、「A君の勤める会社は候補リストから外した」というのです。理由を聞くと、「代理店探しのついでにA君のツイッターを見たら、仕事仲間や取引先の人への愚痴、自宅に届く宅配便の不在通知への文句など、日常的な罵詈雑言の嵐だった」と話し始めました。
知人は普段のA君からは想像つかない攻撃的な文言に、「本当に同一人物なのか?」と目を疑ったそうです。ただ、ビジネスパートナーになった時に不平や不満をつぶやかれてはたまらない、と怖くなって候補から外したそうです。
A君のように、SNSをプライベートの「日記」のように使い、その日その時の感情すらも吐き出す場にしていることはありませんか?
ネットの普及で、誰もが不特定多数の人に「情報を発信」できる時代になりました。全世界と「つながる自由」を得たということです。
一方、同時に背負ったのは、全世界から「閲覧される不自由」です。SNSでビッグチャンスを得られる半面、「悪気ない発言」「何気ない一言」で信頼を失う人も増えています。
どんなに小さな一言であっても、それらはみな、他人からすると「その人」や「その人の会社」を選ぶ貴重な判断材料になっています。
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