信頼されない人は「口の堅さ」がわかってない ネットでもリアルでも「一拍おく」が肝要だ

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拙著『「選ばれる人」はなぜ口が堅いのか? ~言葉を選ぶ技術、言い換えるテクニック~』でも詳しく解説していますが、初めて会う予定の相手や、会合などで名刺交換した人をネットで調べることは、多くの方がしているでしょう。それと同じように、自分の名前も日々、どこかの誰かに「検索されている」ことを、どれだけ意識できているでしょうか。

私の仕事「広報」は、「広く報(しら)せる」の文字どおり、「新製品が出ます」「新しい取り組みを始めました」「こんな事業を行っています」という情報を広め、「選んでいただく」=「ブランドを高める」ための仕事です。

企業や組織は、「攻め」と「守り」を両立した情報開示を模索しています。政治家や芸能人、スポーツ選手も、支持者やファンを増やすためにファッションから髪型、声のトーン、発言内容まで戦略的に計算して発信しています。

SNSの発達で、今や「フツーの人」であっても「自分の発信」に戦略をもつことが必要な時代になったのです。しかし、

・ノリで写真をSNS に投稿し、職を失った

・過去のつぶやきを理由に内定が取り消された

・一緒に写った人に無許可で写真を公開した後、疎遠になった

など、ネットやSNSでの発言で失敗する人は後を絶ちません。

大きなチャンスを逃す、小さなコメント

人の採用やビジネスパートナーの見極めに、ネットでの発言や活動歴を調べるのは当たり前のこととなりました。

個人の名前は、思っている以上に「検索されて」いるのです。

リアルの世界でどんなに能力や技術が秀でていても、ネットでの投稿内容が稚拙だったり、感情的なコメントが多かったりすると、気づかぬうちにフォローを外され、「人とのつながり」が遮断されていきます。

実績が認められながら、なぜか人から信頼を得られない人は、ひょっとしたら秘密を守れないとか、余計な一言を言ってしまうといった傾向があるかもしれません。このような特徴や傾向は、本人もなかなか気づきにくいことです。

では、リアルとネット、今や「ふたつの世界」で生きる私たちに必要な「情報を扱う力」とは何でしょうか?

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