働き方改革?国が口出しするのは不自然だ

経営者が自らやれることはいくらでもある

正規社員、非正規社員の問題は、経営者の考え1つでどうにでもなる(写真:saki / PIXTA)

社員が満足する職場環境づくりとは?

この連載の一覧はこちら

経営者は、大きなことから小さなことまで、さまざまなことを考えなければなりません。取り組むべき大きなテーマの1つに、社員に安心して仕事に取り組んでもらえるような環境、職場、会社づくりがあります。

会社は、世のため人のためにあるといっても、やはりその根底である社員が満足し、納得する社内制度、職場環境をつくり上げていくことが必要です。そのために、どのような制度があるか。

いま、政府は「働き方改革実現会議」を設けて議論していますが、そもそも働き方を国が決めるのは、いかがなものかとも思います。そのようなことは、それぞれの経営者が率先して考えていくべきです。

派遣社員、アルバイト、パートタイマーなどの非正規社員が増えている点が問題になっていますが、解決策は経営者が決めるべきことです。非正規社員でよく仕事をしている人がいるならば、その人を正規社員にする規定を作ればいい。むしろ、どれほどの実力があるのか、どれほどの仕事ができるかわからない定期採用の正社員より、よほど信頼性、確実性が高いと思います。こうした採用は、私がPHP研究所の社長をやっていた頃は、大いに実施していました。

もちろん非正規社員の人の中には、正社員にはなりたくない、一定期間だけ働きたいという人もいますから、本人の意思を確認すること、あるいは派遣会社との調整が必須ですが、数多くのアルバイトの人、派遣の人が正社員になりました。また、正規の一般社員も、彼らと日常的に差別も区別もせず交流してくれていましたから、ほとんど問題は起こりませんでした。正規社員、非正規社員の問題は、経営者の考え1つでどうにでもなる。これは政府の責任ではなく、経営者のモラルの問題、人間観、人間性の問題だと思います。

次ページ「誕生日休暇」の導入だって…
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
イラン核合意離脱は<br>トランプ再選のため

イランの核開発を制限する核合意から、米国が離脱した。イランたたきは中東発世界不安を招きかねず、得策ではない。背景にはトランプ大統領のごくごく内向きな理由があった。