そのほかにも、「タクシーの運転手で賑わう絶品ラーメン店」や「地元民が愛用する源泉汲み場」など、ネットには掲載されていない情報を次々に教えてくれた。しかも、わざわざ紙ナプキンの裏側に鉛筆で書き記して。
会計を済ませると、アルバイトレディが宿まで同伴してくれた。ママの心遣いに、心底、痛み入る。おかげで私の旅は大いに充実した。すべてはスナックのおかげである。あの扉を開けなければ、私は、こんなにすばらしい体験をすることはなかったであろう。
確かに、知らない土地のスナックに入るのには勇気がいる。しかし、入ってしまえばこっちのものだ。そこから新しい交流が生まれていく。まさに旅の醍醐味だ。旅の恥はかき捨て。地元のスナックで新しい思い出をつくろう。
とりあえず歌ってみよう
スナック初体験の人は、慣れない空気感に戸惑うこともあるだろう。そこはママに任せておけば問題ない。「なぜこの店に入ったのか」「このあたりの人か」「普段はどのあたりで飲んでるのか」など、会話のキッカケを与えてくれる。その会話を糸口に、常連客との会話も自然と生まれてくる。
一見さんだからこそ、気を付けたいこともある。スナックの雰囲気はみんなで作り出すものだ。常連客が温めてきた空気を壊さないようにしたい。特に、歌への配慮は欠かせない。常連客がカラオケを歌っているときには、大声で喋ったりせず、拍手をして盛り上げよう。
そして自分が歌うときには、その場にふさわしい歌をチョイスすることだ。歌を聞く楽しさ、そして歌をうたえる喜びを共有することで、一体感を感じてほしい。
スナックの魅力その③「明朗会計&低予算」
料金体系がわからないために、スナックは行きづらいと感じている人もいるだろう。確かにスナックの場合、店舗の外から料金をうかがい知ることは難しい。情報がないまま、足を踏み入れるしかないのも事実だ。
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