「赤羽」が急速に女子人気を集めている事情 安い飲食店が多いだけではない

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外で飲める開放的な店が多い赤羽は、女性や若者から人気を集めつつある(筆者撮影)

2015年1月から深夜帯で放送されたドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」(テレビ東京ほか)で、すっかりメジャーになった感のある赤羽。かつては朝から飲んでいる人がいる、オヤジの街という印象が強かったが、週末に飲食店街を歩くと、女性や20~30代が意外と多いことに驚かされる。

実際、赤羽には飲んべえの街という印象が強い。LIFULL HOME'Sによる「昼から飲んで怒られない街ランキング」では、赤羽は見事5位にランクインしている。このほか、赤羽は「すっぴんで歩けそうな街ランキング」では1位、「生活費が抑えられそうな街ランキング」では3位と、一般的には「庶民的で住みやすい街」と見られているようだ。

街全体に漂う若々しい活気

さて、このところの赤羽人気の理由としてよく挙げられるのは、以下の3点である。1つ目はテレビ番組の影響、2つ目は埼京線、京浜東北線、湘南新宿ラインなど合計6路線が利用でき、駅前にスーパーや大規模商業施設・商店街がそろう利便性の高さ。そして3つ目は、朝から飲める、安くておいしい飲食店街があるという点だ。

特に闇市由来の路地も残る飲食店街はしばしばマスコミに取り上げられており、これらが要因となっていることは確かだが、実はもっと深い魅力がある。

たとえば、街の活気。街を訪れる人に女性や20~30代が多いだけでなく、それを迎える飲食店の経営者、スタッフにも同年代が増え、それが街全体の元気な雰囲気をつくっているのである。ほかの繁華街でもチェーン店の店長なら20~30代もいるだろうが、独立となると2000万~3000万円と多額の資金が必要になり、なかなか難しい。家賃が高すぎるのである。

ところが、赤羽では20代女性が1人で切り盛りする店あり、当初予算1000万円で多少オーバーしながらも出店したケースもあり、30代で起業、短期間で複数店舗を出した例ありと、若い人にチャンスがあるのだ。

友人と2人で3年前に32歳で起業した朴勝徹氏もその1人だ。飲食店が集まるメインストリート「赤羽一番街」に「黒毛和牛割烹和み家」を出店後、半年後に2店舗目となるイタリアンバルを、さらに今年になって3店舗目の炉端焼き店をオープンした。

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