センベロ街「立石」で40年続くスナックの魔力

「サファイヤ」が常連に愛され続けるワケ

「はしご酒」のメッカ、立石の商店街。この街にどんなスナックがあるのだろうか(編集部撮影)
この連載の一覧はこちら

「はしご酒」や「センベロ(1000円でベロベロに酔える)」で有名な葛飾区立石。立ち飲み屋をはじめとした古き良き昭和の面影が残る、まさに“呑んべえの聖地”である。駅前アーケードにある「モツ焼き屋」や「立ち食い寿司屋」は、日中から酒をたしなむ常連で埋め尽くされる。店内は数人で満員だ。客同士の距離が近いからこそ、自然とコミュニケーションが生まれる。

ここ数年、駅前のシンボルである「吞んべ横丁」では、再開発によって多くの飲み屋が姿を消した。しかし、この街を象徴する魅力的なスナックはいまだに点在している。

立石の路地裏にたたずむ、その名も「サファイヤ」

「スナック女子(スナ女)」を標ぼうする筆者の本連載で初めて訪れる場所として、立石を選ぶことにした。

京成立石駅を降り、駅前アーケードを抜けて街道沿いに進むと、小道がある。さらに奥に進むと、妖しく輝く青色の看板が見えてきた。「スナック サファイヤ」だ。

路地の奥にあった! さっそく入ってみる(編集部撮影)

オーソドックスな玄関風の扉には、料金表が張り出されている。外から料金がわかるため、初心者でも安心だ。ただ、中の音はまったく漏れ聞こえてこない。初めての店ということもあり、自然と緊張感が高まる。

それでは、扉を開けて中に入ってみよう。行きつけではないスナックを訪れる際、いちばん緊張する瞬間かも知れない。扉の向こうには何があるのか……。

店内は多くの常連客で賑わっていた。8~10名が腰かけられるソファー席と、3名が座れるカウンター席がある。想像以上に広い。

(編集部撮影)

壁には、ママ一押しの演歌歌手のポスターや、マトリョーシカ、トロフィーなどが飾られている。どことなく、親戚の家のような、落ち着いた懐かしい雰囲気がある。

客同士は笑顔で談笑。ママやアルバイトレディはせっせと飲み物を作っている。テーブルの上には乾き物のほか、煮物やゆで卵、旬の果物が並ぶ。煮物はママのお手製だろうか。アットホームな雰囲気が感じ取れる。

次ページママはどんな人?
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 就職四季報プラスワン
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ネットで生卵がメチャメチャ売れる驚きの理由
ネットで生卵がメチャメチャ売れる驚きの理由
ソニーの高額年収、入社1年目からの徹底した「実力主義」
ソニーの高額年収、入社1年目からの徹底した「実力主義」
自分は不幸だと思う人は脳の使い方を知らない
自分は不幸だと思う人は脳の使い方を知らない
やる気を削がれる人と奮起する人の決定的な差
やる気を削がれる人と奮起する人の決定的な差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
サプライズと配当成長株で勝つ<br>株の道場 成長先取り編

菅首相の退陣決定を受け、東証株価指数が31年ぶりの高値へ急騰。日経平均株価も3万円を超えました。本特集では9月17日発売の『会社四季報』秋号を先取りし、上方修正期待の大きいサプライズ銘柄を抽出。株価上昇を享受する方法を会得しましょう。

東洋経済education×ICT