外食大手が昭和レトロ「横丁」を手掛けるワケ

コロワイドや大庄などが次々と開業している

コロワイドMDが川崎に開業した「ほのぼの横丁」。いま外食大手が横丁業態の開発を次々進めている(記者撮影)

「横丁」形式の飲食店が増えている。東京・恵比寿駅から徒歩数分の「恵比寿横丁」は、昭和風のレトロな空間に約20の飲食店が集う。席の間隔が狭く、予想外の出会いが生まれるスポットとしても人気を集めている。

ホットペッパーグルメ外食総研の稲垣昌宏・上席研究員によれば、恵比寿横丁のように不動産の空き物件を活用して新たに展開された横丁を「再生型横丁」と呼び、2008~2011年ごろにブームとなったという。再生型横丁ブームに後押しされ、2012年以降は横浜・野毛のハーモニカ横丁など昭和の飲み屋街も注目されるようになった。

横丁が人気を集める理由について、稲垣上席研究員は「SNSに疲れてリアルな人とのつながりを求める若者や、観光気分で来る客が多い。サラリーマンは会社での飲み会が減り、1人で寄れる場所を求めている」と分析する。

外食大手チェーンも参入

最近では外食大手チェーンも、横丁形式の業態開発に乗り出した。コロワイド傘下で居酒屋「甘太郎」などを運営するコロワイドMDは今年6月末、川崎駅から徒歩数分の場所に「川崎のれん街 ほのぼの横丁」をオープンした。一続きの大きな空間に9つの専門店が軒を連ねている。料理のジャンルはやきとん、すし、肉バルなどバラエティに富んでいる。

客単価は1500~3500円と店によって幅がある。9ブランドのうち、やきとん以外の8ブランドは横丁オープンにあたって新たに開発した。細い通路の両側に面して、日本酒の立ち飲み店、串カツ店などが軒を連ね、奥は広場(オープンスペース)になっている。

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