スナックにはなぜ「オモロイ人」が集まるのか 重い扉の向こうにある現代の娯楽施設

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

しかし、安心してほしい。多くのスナックでは「セット料金」を採用している。セット料金とはいわゆる基本料金のことで、「飲み放題+カラオケ歌い放題90分4000円」「チャージ+キープ料込みのボトルで5000円」などと、あらかじめ決められているのだ。

また店舗によっては、一見さん用の特別料金を設定している店や、カラオケ1曲あたり100~200円などと設定している店もある。いずれにしても3000~5000円で十分に楽しめるので、特に気負う必要はない。

このように、明朗会計&低予算で楽しめるのもスナックの魅力である。もちろん、そうは言っても入店時にきちんと確認しておくことは大事だ。気に入らなければそのまま帰ればいい。あらかじめ料金および時間をチェックしておけば、安心して心ゆくまで楽しむことができる。

看板からママのキャラを想像してみる

最後に、初めてスナックに挑戦する読者のために、店内の雰囲気を予想するためのポイントを紹介したい。見るべきなのは「看板」である。スナックの看板こそ、その店の情報を外から得られる唯一無二のものなのだ。

ただ店名が記載されたものと侮るなかれ。看板に記載されている店名やデザインには、ママの嗜好や店内の雰囲気をつかむための重要なヒントが隠されている。店名の文字数や言葉の意味、背景色やフォントなどに注目して推理してみよう。

傾向としては、「Angel」や「Smile」などの英語を使用した店舗名の場合、若いママが多いようだ。一方、「愛」「夢」などの一文字系であれば、その言葉に対する何らかの思い入れがママにあるのだと予想できる。

さらに、「オバチャンホンポ」「いないいないBar」などの駄洒落系、「来夢来人(ライムライト)」「洒落道(シャレード)」などの当て字系、「スナックあそこ」「ん」などのインパクト系など、それぞれ言葉からママのキャラクターを予想してみるのもいいだろう。

スナック初心者はまず看板をチェックする。そしてお店の特徴を推理したうえで、自分にマッチしそうなお店に入ってみよう。店舗内に入ってしまえば、あとはその場の雰囲気を存分に楽しむだけである。

五十嵐 真由子 スナック探訪家、PRプランナー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いがらし まゆこ / Mayuko Igarashi

国立音楽大学卒。CM音楽制作会社、楽天を経て独立。Make.合同会社代表としてストーリーブランディングを手法としたPRコンサルティングを提案・提供している。またスナック探訪家女子「スナ女」として、「スナック入門講座」「スナック女子向けツアー」、オフィスコミュニケーション「オフィススナック」も精力的に行う。最新情報はホームページツイッターで配信中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事