大前研一「イノベーター育成はインドに学べ」 カリスマコンサルが語る「変化に強い人材」

重要度を増してくるのは、イノベーター
自社に必要な人材のスペックを作り、それに適合する人材を世界中から集めてくるのが21世紀の企業の人材戦略の基本となる。

どこを事業領域とするか。自社のコアスキルは何か。コア事業は何か。何をアウトソースすべきか。こういった経営戦略を考えるのはトップの役割だ。そして、その経営戦略を実現するのに必要な人材像を想定し、スペックを設定するのもまたトップの仕事なのである。
人事担当者はこのスペックをトップと共有し、適合する人材をサイバー空間も含めた世界中から集めてくる。日本国内や日本人にこだわる必要はまったくない。ヨーロッパ人にいい人材がいたから、彼を採用してスペインを担当させようというような考え方ではうまくいかない。
その場合はスペインの事情がわかっていて、そこで力を発揮できる人間を選ぶべきである。東南アジアの場合はヨーロッパよりも、国による違いがかなり際立っているので、必要な人材は国別に調達しなければならない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら