年収5000万円女子の婚活がこうも難しい理由 腰掛け希望だった彼女が求める「究極の男性」

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そもそも、彼女たちはなぜどのようにしておカネを稼ぐキャリアウーマンに変貌したのか。そして大金を手にした彼女たちは何を考えて仕事に邁進し、恋愛に取り組んでいるのか。「稼ぎのいい男性と結婚したい」。それは世の多くの女性が願う恋愛のテーマだ。しかし、自らが「稼ぐ女」となった場合、彼女らの恋愛の主題はどう変わっていくのだろうか。

20年間にわたり2000回以上の合コンに参加した日本で唯一の「プロ合コンコーチ」である筆者は、外資系証券会社に17年勤務していた経験もあり、同僚女性の多くは年収数千万円を稼ぐ超高収入のスーパーウーマンであった。そんな筆者が、その中でも年収5000万円を稼ぐ経験を持つスーパーキャリアウーマンのキャリア形成や恋愛事情を追ってみた。

「年収5000万円女子」は意識高い系の女性なのか?

そもそも藤沢さんや本間さんのような「年収5000万円女子」は、どのようにしてその地位を築いていくのであろうか。さぞかし幼少の頃より頭脳明晰で頭角を現し、学生の頃から「仕事で男には負けないわよ」と意気込む意識高い系の女性をイメージするかもしれない。

しかし、意外にもそのように当初からバリバリ働くことを意識して社会人になったケースは少ない。むしろ、彼女たちは2~3年働いた後に「結婚」退職を視野に入れる、腰掛け的な意識しかない新入社員だった。

まずは藤沢さんだ。現職とは別の外資系金融機関で社会人キャリアをスタートさせた藤沢さんであったが、その会社を志望したきっかけは学生時代の交流関係にあった。社会人男性との交流が盛んだった藤沢さんは、いわゆる太っ腹で「羽振りのいい」男性の職業にある共通点があることに気づく。そうした男性の勤務先の多くは外資系金融機関だった。

実家が裕福だったこともあって生活レベルを下げることが嫌だった藤沢さんは、年収1000万円以上稼ぐ男性との結婚を夢見ていた。その夢を実現させるには、そうした男性と同僚になることがいちばんの近道と信じ、外資系金融機関を志望し見事入社を果たした。

つまり、藤沢さんは自らがキャリアウーマンになることは考えず、いい結婚相手を見つけるために大学を卒業して就職したのだ。入社当初は2年程度で結婚して寿退職することを考えていたという。

一方の本間さん。元来が東大や京大卒の超エリートかというとそうではない。もともとは、都内のお嬢様短大を卒業して当時の都市銀行の一般職として就職した。いわゆるOLだった。

当時は銀行よりも航空会社のキャビンアテンダントになりたかったという本間さんは、とにかくミーハーでブランド志向が強かった。「海外で働く男が格好いい」という価値観を持っていた本間さんは、当時破竹の勢いで海外進出を図っていた邦銀勤務の男性と結婚することをもくろみ、都市銀行に入行した。

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