おカネをどう使うかで、その人の“人となり”が評価されてしまうことがある。あくまで一般論だが、人のためにおカネが使える人の評価は高く、必要以上にケチだったり、おカネにルーズな人の印象はよくない。
男女交際においても、“男女間でのおカネの使い方”は、つねに話題に上るところだ。年代が若くなるにつれ、“割り勘”で交際することに抵抗がないカップルが増えていると言われているが、実際のところ“女性に奢(おご)れる男性”は、女性たちからやはり高評価を得る傾向にある。
また“割り勘”で交際しているカップルも、男性が1円単位まできっちりと割っていたら、女性はその男性を“セコイ”と思うだろう。たとえば5000円の会計なら、男3000円、女2000円という、いわゆる“女子割”会計が主流ではないだろうか。
婚活市場では「男性が支払う」のがいまだ暗黙の了解
では、“お見合い”の場合はどうか。
お見合いのお茶代は男性側が払うというのが、昔からの暗黙のルールだ。しかし最近ある大手結婚相談所が、“お見合いでのお茶代は各自で支払う”というルールを設けた。これが女性たちからすこぶる評判が悪い。
その相談所から来た申し込みは、よっぽど条件のいい男性でないと受諾をしないという女性たちもなかには出てきた。
男女平等の世の中であり、これだけ女性の社会進出も進んでいるのだから、お茶代の折半はフェアなことだろう。それでもなお、“お茶やご飯をごちそうになる”ことを、“男性から大切にされている”ととらえたり、そこに“男気”を感じたりする女性は、まだまだ多いのだ。
私の結婚相談所の会員である佳恵(38)も、そのひとりだ。
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