結婚75年、ハリケーンと同名夫婦の深い絆 ハービーとアーマは足して197歳

ハービー・シュルターとアーマ・シュルター夫妻は結婚して75年になる。ハービーは7月に104歳になり、アーマは11月に93歳の誕生日を迎える。
夫婦は、世界大恐慌の最中に初めて飛行機を見たときのことからニール・アームストロングが人類で初めて月面に降り立ったときの様子など、20世紀に起きた重大な出来事を鮮明に覚えている。
先日行った電話インタビューでアーマは、ジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された日、自宅があるワシントン州スポケーン周辺の天気が寒くて、曇っていたと振り返った。
しかし夫妻にとって、自分たちと同じ名前の2つの大きなハリケーンが米国を脅威にさらしているのを目撃するのは今回が初めてのことだ。
「どうしてハービーとアーマの名前にしたのか、見当もつかない」とアーマは語った。「どういう仕組みなのかしら」。
その仕組みはシンプルだ。1979年以降、世界気象機関は、大西洋上で発生した熱帯低気圧に男女の名前を交互に付けている。
ハリケーンの名前は6つのマスターリストがあり、1年に1つずつ順番に使用される。被害が大きかったり多くの犠牲者を出したりして記憶に残るハリケーンの名前は、リストから外される。2017年に発生した小さなハリケーンに付けられた名前は、次回は2023年に登場することになる。
今回が最初で最後
ハービーという名前が初めて使用されたのは1981年で、これまでそのほか6つのハリケーンにその名前が付けられた。かつてはハービーの次に来る熱帯低気圧の名前はイレーネだったが、2011年にハリケーンのイレーネがカリブ海や東海岸の多くの都市を襲い、その名前は引退した。それに代わって登場したのがアーマだ。
今年発生したハービーとアーマの破壊的な威力からすれば、その2つが並んでやってくるのは今回が最初で最後になるだろう。