人間関係が希薄な人が「長生きできない」ワケ

孤独は喫煙や肥満より危険だ

友人たちは私が生き長らえるための力を貸してくれたのかもしれない(写真:wavebreakmedia / PIXTA)

カナダ・トロントにあるカフェ「ホットブラック・コーヒー」に喝采を送りたい。Wi-Fiのサービスをあえてお客に提供しない選択をしたのだから。

だが、この店がすばらしい理由は、インターネット接続をさせないこと自体ではない。ホットブラック・コーヒーのジムソン・ビーネンストック社長は、Wi-Fiサービスをしない狙いは携帯端末とにらめっこする代わりにお客同士で話をしてもらうことだと話す。

人と人との交流は健康と長寿に欠かせない

「社交的な雰囲気をつくるということだ」とビーネンストックはニューヨーク・タイムズの取材に答えてこう述べた。「私たちの店は人と人との交流を媒介する存在だ。そうでなければただのモノになってしまう」。

斬新な発想だ。ビーネンストックはたぶん、医学界がこの数十年の間に解き明かしてきたもの――つまり人と人との交流は健康と長寿に欠かせない要素だということを、本能的にわかっているのだろう。

私自身について言えば、社会とのつながりをつくり、維持することの重要性は研究に基づく証拠などなくても実感している。毎朝のウォーキングや通っているプールの更衣室で顔を合わせる女性たちとの間で日々、身をもって体験していることだからだ。

次ページ喜びも悲しみも分かち合える友人がいること
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 岡本幸一郎の自動車情報発信局
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • コロナウイルスの恐怖
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
新型肺炎の「致死率」<br>武漢だけ突出する理由

新型肺炎による死亡者は、湖北省、とくに武漢に集中しており、致死率は他の省を圧倒しています。この理由と背景は? 本誌デジタル版では、現地から果敢な報道を続ける中国「財新」特約の連載「疫病都市」を配信しています。