人間関係が希薄な人が「長生きできない」ワケ

孤独は喫煙や肥満より危険だ

友人たちは私が生き長らえるための力を貸してくれたのかもしれない(写真:wavebreakmedia / PIXTA)

カナダ・トロントにあるカフェ「ホットブラック・コーヒー」に喝采を送りたい。Wi-Fiのサービスをあえてお客に提供しない選択をしたのだから。

だが、この店がすばらしい理由は、インターネット接続をさせないこと自体ではない。ホットブラック・コーヒーのジムソン・ビーネンストック社長は、Wi-Fiサービスをしない狙いは携帯端末とにらめっこする代わりにお客同士で話をしてもらうことだと話す。

人と人との交流は健康と長寿に欠かせない

「社交的な雰囲気をつくるということだ」とビーネンストックはニューヨーク・タイムズの取材に答えてこう述べた。「私たちの店は人と人との交流を媒介する存在だ。そうでなければただのモノになってしまう」。

斬新な発想だ。ビーネンストックはたぶん、医学界がこの数十年の間に解き明かしてきたもの――つまり人と人との交流は健康と長寿に欠かせない要素だということを、本能的にわかっているのだろう。

私自身について言えば、社会とのつながりをつくり、維持することの重要性は研究に基づく証拠などなくても実感している。毎朝のウォーキングや通っているプールの更衣室で顔を合わせる女性たちとの間で日々、身をもって体験していることだからだ。

次ページ喜びも悲しみも分かち合える友人がいること
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