大人4人で泊まれば、高くない？
――ホテルに宿泊するくらいですから、客層は遠方の方が多いのでしょうか。
震災前は地方からのお客様が多かったのですが、パーク側の政策もあり、震災後は逆に関東圏の方の比率が高くなっています。「お泊りディズニー」と言って、東京周辺の方に対しても「こういう楽しみ方ができますよ」といったプログラムをいろいろ開発しています。
――「お泊りディズニー」について、詳しく教えてください。
宿泊のゲストには「マルチデーパス・スペシャル」があります。１日目から両パークに行くことができます。通常のマルチデーパスポートは（３日間のパスポートなら初日、２日目はどちらか一方だけで）、３日目に両パークに行けるようになっていますから。基本的に3つのディズニーホテルだけのプランです。
――ディズニーホテルは舞浜の周辺ホテルより客室単価が割高ですが（13年９月時点で40㎡の4人部屋で4万5000円～）、そうした利便性を考えれば、単純な差以上の価値を感じる客もいらっしゃるでしょうね。
ホテルが４人部屋ですから、１人当たりのコストはそうでもないんですよ。むしろ日本の国力からして、ホテルの値段はまだ安いかなと思います。ニューヨークでは、今、500ドル未満では泊まれないですよね。パリ、ロンドンも。アジアでもリゾートならそうですね。
だから私どもは決して高いとは思いませんし、それに見合うだけのプログラムも開発していきます。実際、（パークのある千葉県）浦安市内にお住まいの方でも、お泊りになるゲストの方はいらっしゃいます。そこで、いろいろなアニバーサリーを、このホテルに泊まって体験されてはどうですか、といった提案もしています。宿泊のゲストの方にしか買えないグッズも販売しています。
――以前、シェラトン東京ベイに取材したことがありますが、昼間、舞浜のホテルの宿泊客はたいていディズニーリゾートに行っていていないので、地元客を呼び込む工夫が大切だと聞きました。こちらではいかがでしょうか。
それについては、ミラコスタとこのランドホテルは当てはまらないですね。特に暑い時期は、パークの暑さから逃れるために、昼はディズニーホテルで過ごすという使い方をされる方がどんどん増えてきました。
ミラコスタなどは当初、宿泊客でなければ入れないと思った方が多くて、当初はレストランの集客に苦労した時期もありましたが、レストランの中からショーが見られるので、今はもう奪い合いですね。
ランドホテルはパークの外にあり、ちょっと離れているのでどうかなと思ったのですが、「いや、近いじゃないか」と知っていただけると、お昼に予約なしで入ってこられるお客様が増えてきました。
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