法人で使われる場合、「ディズニーアカデミー」というプログラムがあります。ディズニーの哲学とか、社員教育の仕方を教えるプログラムで、午前中アカデミーをして、午後は実際にパークで(接客術などを)見学をして、夜はお泊りになって、翌日帰るという企業さんもいらっしゃいますね。
――なるほど。それから結婚式も需要が多そうですね。
アンバサダーやミラコスタと食い合ってはいけないと思って、開業当初はなかったのですが、昨年から「ディズニー・ロイヤル・ドリーム・ウエディング」として始めました。
50名で定価750万円で提供しております。当初はメディアにもけっこう載りましたね。というのも、パークの中でシンデレラ城を使って式を挙げるプログラムなので。単価が高すぎて意外と伸びなかったのですが、今年は順調です。
披露宴ではミッキー、ミニーとドナルド、デイジーが登場します。
――750万円ですか。通常の婚礼だとだいたい1人3万円ご祝儀もらったとしても、50人だと150万円にしかならないですね。親戚合わせて200万円としても、500万円以上が持ち出しになりますよね。それでもここで挙式をしたがるものなのですか?
そうですね。やはり新郎新婦の方の思い入れが非常に強いですね。中には「自分たちでコツコツ貯金をしました」という方もいらっしゃいます。
――以前、伺ったのですが、キャラクターは各パークに1人(匹?)ずつで、同時間帯に2つは存在しないようになっていると記憶しています。まあ披露宴会場だけなら、平気でしょうか。
いえ、それは今も守られております。ディズニーリゾート内で立ってぱっと見渡したときに、絶対ミッキーが2人いることはありません。建物の構造上、見えてしまうところがあったこともありましたが、すべて改造して絶対に見えないようになっています。そういう面でも皆様の夢を壊さない努力はしております。
――じゃあ、合間を縫ってミッキーが披露宴に駆け付けてくれるわけですね。
そうですね。魔法使いですから、瞬間移動で。そういう話をお子様にしてあげるとすごく喜ぶし、小さなお子様だと本気で信じていますからね。「あ、そうなんだー」って。
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