「広く浅い」人間関係の方が人は幸せになれる 適度の刺激とストレスが幸福のカギ

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――幸せになれる「幸せの4つの因子」も1500人アンケート調査の結果から割り出されました。

「やってみよう!」という自己実現と成長、「ありがとう!」と他者とつながり感謝の心を持つ、「何とかなる!」という前向きと楽観、そして「ありのままに!」と他者と比較せず自分らしさを持つ、の4つの因子です。コンピュータがはじき出した結果を見たとき、ストーンと納得感がありました。

僕の研究ではありませんが、テレビのチャンネルを頻繁に切り替える人は幸福度が低い。つねに最良の選択を追求する人より、そこそこで満足する人のほうが幸福度が高いという傾向です。夢も大きすぎないほうが幸せ。山に例えると、遠くにそびえる高い山を目指す人よりも、目の前に小さな山をちょこちょこ置いて目標を刻む人のほうが幸せという研究もあります。

パフォーマンスを上げる研究でもある

――ポジティブ心理学というのは、パフォーマンスをベストに引き上げるためではなく、あくまでも幸せを感じるにはどうすればいいかを追究する学問ですよね。

実践 ポジティブ心理学 幸せのサイエンス (PHP新書)
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そう、幸せをベストに引き上げるにはどうすればいいか、です。本では実践できるエクササイズを紹介したので参考にしてください。

でも幸せな人は創造性が3倍になり、生産性が1.3倍になるという研究結果があるんです。だからパフォーマンスを上げる研究でもある、実は。心が整って幸福度が上がっていくと、ワクワクしながら多様な仲間に囲まれ、パフォーマンスも上がってしまう。

――話題の「働き方改革」についても、一言おありですね。

社員の幸せにも注目しないとマズイと思うんですよね。時短だ、10時消灯だと、とにかく就業時間減らせの一本やりで眉間にシワ寄せても、たぶんチマチマした改善案しか出ないんじゃないかな。

幸せは創造性を上げ生産性を上げ、結果、時短につながる。ある会社では朝礼を1時間以上やるんです。みんなで徹底的に話すことで課題や各人の抱える問題が共有され、スピード感をもって仕事が進む。一見ムダに思えることで幸せ度を高めるとその結果が時短になる。幸せが時短を呼ぶことは実証されてもいます。社員の幸せこそを中心に据えないと、真の働き方改革にならないと思うんです。

中村 陽子 東洋経済 記者

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なかむら ようこ / Yoko Nakamura

『週刊東洋経済』編集部記者

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