オープンキャンパスといえば、学生スタッフの誘導によるキャンパスツアーが人気です。私としては参加する必然性があるのかやや疑問です。理工系大学・学部で普段は立ち入れない施設を見学する、というのであれば参加する価値はありますが。
しかし、単に図書館や教室をぞろぞろ練り歩いて、どれほど意味があるのでしょうか。図書館を含めて大半の施設・設備は、勝手に見て歩くこともできますし、気になる点があれば、その場にいる職員・学生スタッフに聞けば事足ります。
関西の企業からも評判がいい?
オープンキャンパスのプログラムでは、大学教職員が説明をするものだけではありません。学生が説明やプレゼンを実施する企画もあります。
学生が進行をするので、どうしてもつたない部分はあります。その逆に、イベント慣れした学生ばかりが出てきて、標準的な学生が出てこないこともあります。が、どちらにしても、見る価値があります。入学してどんな学生生活を送るのか、学生を通して垣間見ることができるからです。
大学が強くプッシュしている教育プログラムを、オープンキャンパスでお披露目することもあります。
7月23日開催の大学だと、大阪経済大学がその一つ。「学生による研究発表」(ZEMI-1グランプリ出場チーム)という企画が1日3回開催されるのです。
プログラムを見るだけでは、すごいのかどうか、まったくわかりませんが、このZEMI-1グランプリは、大阪経済大学が強力に進めている教育プログラムであります。かつ、参加学生の成長が著しいと、関西企業からも評判となっています。
ゼミでチームをつくり、テーマを決めて研究。その内容を社会人審査員に対してプレゼンをするのですが、審査員は学内の教員だけではありません。学外の社会人も参加。手厳しい質問を受けることもあります。
「泣きたい思いをする学生もいるのですが、その分だけ学生も成長します。オープンキャンパス開催時には、参加チームがどんなプレゼンをするのか、参加者に見ていただきたいと思います」(大阪経済大学・ZEMI-1グランプリの担当職員)
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