空港を実に快適な「オフィス」として使うコツ

新幹線の駅とは「使い勝手」がここまで違う

羽田空港にある「アッパー・デッキ・トーキョー」ではデザイナーズチェアに座って仕事することも可能だ(写真:松本創)

こうしたパソコン作業環境の充実に加え、空港にはゆったり座れるベンチが豊富にあるのが、鉄道駅に勝るいちばんの利点。

たとえば、羽田第2ターミナルの商業施設「アッパー・デッキ・トーキョー」がそうだ。ここには国内外のブランドやデザイナーが手掛けた約200種類のデザイナーズチェアが並ぶコーナーがある。

フードコートのようになっているので、どのいすでも自由に座れる。自分ではなかなか買うことができないスタイリッシュなブランド物のイスに座りながら、仕事に没頭できるのだ。

旅のついでに買い物もしたくなる店

出張前に身だしなみも整えておきたい。羽田の第1・第2ターミナルには、セキュリティゲートを入った先に「イセタン羽田ストア」がある。伊勢丹メンズ館がビジネスマンの旅をテーマにプロデュースした高感度のセレクトショップである。シャツ、ネクタイ、靴下などのアイテムからステーショナリーや小物、ここでしか買えない飛行機柄のハンカチなどが並び、目移りするほどだ。

出張前、しかも搭乗直前のゲート内でビジネスマンが買い物をするのだろうかと思って観察すると、一見それほど人は入っていないが、商品を買う率は実に高い。フライトの時間を控えたビジネスマンが、店に入って目についた商品を迷いもせずパッパッと買っていく。

ここをよく利用する筆者の知人は「伊勢丹は好きだけど、仕事が忙しくて普段行く暇がないので、出張ついでに羽田で買うのが楽しみ」「何を買うかは事前にネットで目星をつけているから迷わない」と言っていた。

普段デパートに足を運んだり、買い物におカネを使ったりする暇もなく、必要な物はおそらくネットで買うことが多いビジネスマンのニーズに応え、「旅のついでに買わせる」マーケティングの勝利ともいえるだろう。

旅行関連の商品は、スーツケースからパスポートケースに至るまで、やはり空港だからこそ品ぞろえ豊富で、見て回るだけでも楽しい。

無印良品は、旅行関連グッズの「MUJI to GO」を新千歳、成田、関空などに出しているし、セレクトショップのユナイテッドアローズやバッグのサマンサタバサも空港限定ショップを羽田などで展開している。

出張の機会に靴を磨くのもいい。先のイセタン羽田には、靴のスペシャリストが磨き上げ、カウンセリングもしてくれる「シューシャインバー」がある(1080円から)。セキュリティゲートの外にも靴磨きコーナーがあって、こちらは720円から。

筆者が時々利用するのは、伊丹空港のセキュリティゲート内にある靴磨きコーナー。5分400円とリーズナブルな値段でちょっとしたぜいたく気分を味わえて、仕事に向かう気持ちも引き締まるのがうれしい。

海外出張の多いビジネスマンは、早朝の到着便で帰国し、そのまま出社という場合もあるだろう。そんなときは、空港内の風呂やシャワーでのリフレッシュをおすすめしたい。

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