羽田空港に「カレー愛好家」が足を止める理由 今や食の宝庫、吉野家も限定メニューを展開

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日本の玄関口である羽田空港は、交通の要衝というだけでなく、「食」などを楽しめるスポットとしての顔も持つようになっています(写真:T2 / PIXTA)
空港のあり方が、いま急速に変わりつつある。飛行機に乗るだけの場所だったのが、「快適に滞在できる空間」「わざわざ遊びに行きたい場所」へと、様変わりしているのだ。インバウンド需要にLCC(格安航空会社)の定着、そして2020年に控えた東京オリンピック――。その変化の背景にあるのは、航空業界の好調と将来性への期待だ。空港ファン歴20年あまり、『最高の空港の歩き方』を刊行した筆者が、知っておくと便利で楽しい空港の活用法を紹介する。

 

空港の進化を最も手軽に感じられるのは、やはり「食」だろう。かつて「高くてまずい」が相場だった空港の飲食店はかなり充実し、限定メニューやご当地グルメの人気店も増えてきている。飛行機に乗る人はもちろん、乗らない人も、わざわざ食べに行く楽しみがあるのだ。

実は「カレー」が豊富な羽田空港

羽田空港は、なんといってもカレーの宝庫だ。第1ターミナルだけで専門店が3店。第2ターミナルや専門店以外も合わせると、カレーが食べられる店は10店を軽く超す。空港へ向かう途中、何を食べようかとあれこれ楽しく迷っていても、ターミナルを歩いていると、なんとなくスパイスの香りが漂ってきて、結局カレーにしたという経験を筆者は何度もしている。

いちばん目につきやすい店は、第1ターミナルにある「カレースマイル」だろう。開放的な店構え、赤いボウル型の皿が目印のカレースタンドだ。コクとうま味のあるカレーには定評があり、「三元豚の黒胡麻カツカレー」は特に人気。改装前の「ライブカレー」に比べて周囲に漂うスパイシーな香りは少なくなったが、羽田のカレーといえばやはりこの場所を思い浮かべる人が多い。

同じく第1ターミナルの「カレーダイニング アビオン」では、昭和40年代の旧ターミナル(現在の東京モノレール天空橋駅あたりにあった)時代に出していたカレーを再現した「クラシックビーフカレー」が食べられる。甘みのある欧風カレーがグレイビーボート(カレーのルーが入った銀色の容器)で出てくるスタイルがいかにも「昭和の洋食」を感じさせる懐かしい味わいである。

第2ターミナルでは、老舗洋食店の「新宿アカシア」の上品ながら辛味の強いカレーも人気だが、筆者のおすすめは、羽田エクセルホテル東急のダイニング「フライヤーズテーブル」。出発フロアを北端まで歩くと、そのままつながっているホテル内のレストランだ。筆者の定番は、ホテルのカレーらしい高級感がある欧風ビーフカレーだが、大きな骨付きチキンカツが載ったアジア風カレーも人気らしい。

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