羽田空港に「カレー愛好家」が足を止める理由 今や食の宝庫、吉野家も限定メニューを展開
宮崎空港は、飲食店のレベルが総じて高く、空港ファンの間では「国内で最も食に力を入れている空港」とも言われている。
宮崎の名物カレーは「空港発」
最も有名なのは、ターミナル2階の「カフェ カンナ」で食べられる「ガンジスカレー」。1962年、同空港のターミナルビル誕生と同時に生まれたメニューが評判となって街なかへ進出した。
今では専門店「味のガンジス」を出したり、レトルトパックが宮崎の定番土産になるほどの人気だ。宮崎県内ナンバー1、国内でも指折りのカレーと絶賛する声もある。
宮崎空港での筆者の隠れたおすすめは、空港特製のドレッシング。レストランの定食のサラダにかけたところ、ハッとするほどおいしく、聞いてみると、空港ターミナル会社のレストラン事業部がオリジナルで作っているとのことだった。宮崎特産の日向夏を使った、さっぱりした柑橘系の味である。
ちなみに、自ら食品製造を手がけている空港は宮崎だけではない。
たとえば新千歳空港の運営会社は、傘下にハム・ソーセージ会社を持っていて、空港内で土産物として買うことができるし、デリで食べることも可能だ。筆者はここのベーコンが好きで、ときどき取り寄せたりもする。
国や地域の玄関口である空港は、飲食店一つ、メニュー一つ取っても、その土地を表す文化そのものと言える。空港を歩けば地域がわかる、国がわかる。羽田のカレーの充実ぶりは、カレーこそがまさに日本の国民食ということを物語っているのだろう。
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