空港を実に快適な「オフィス」として使うコツ 新幹線の駅とは「使い勝手」がここまで違う

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空港は「オフィス」の代わりになるほど便利に進化している(写真:sunrise / PIXTA)
空港のあり方が、いま急速に変わりつつある。飛行機に乗るだけの場所だったのが、「快適に滞在できる空間」「わざわざ遊びに行きたい場所」へと、様変わりしているのだ。インバウンド需要にLCC(格安航空会社)の定着、そして2020年に控えた東京オリンピック――。
その変化の背景にあるのは、航空業界の好調と将来性への期待だ。空港ファン歴20年余り、『最高の空港の歩き方』を刊行した筆者が、知っておくと便利で楽しい空港の活用法を紹介する。

 

出張の多いビジネスパーソンにとって、移動時間の有効活用は重要なテーマだ。行く先にもよるが、筆者は仕事が立て込んでいるときほど、新幹線より飛行機を使う。寸暇を惜しんで仕事をするための「オフィス」としては、空港のほうが鉄道駅よりも快適だからだ。

空港にはネット環境も電源もそろっている

いまや、全国どこの空港へ行ってもWi-Fi環境はたいてい整っている。羽田や成田、関空(関西国際空港)など利用者が多い空港だと回線のスピードはそんなに速くないが、ネットの閲覧ぐらいなら十分。空港によっては穴場のスポットがあり、たとえば関空などは、ターミナルよりも隣接するエアロプラザの仮眠スペースのほうが断然スピードが速い。

地方空港では筆者の経験上、小松(石川県)や岡山などが回線が速くて使い勝手がいい。ちなみに、2020年までに空港の無線LANを100%普及させるということが国の方針で決定している。

充電用コンセントも至る所で使えるようになってきた。たいていの空港で出発フロアの電源スペースは取り合いになるが、到着フロアに行けば空いていることが多いので、一度のぞいてみてほしい。

空港へ向かうときはモノレールや電車を使わず、リムジンバスを利用すれば、移動中もゆったり座ってパソコン作業ができる。たとえば羽田なら、箱崎の東京シティエアターミナルにさえ行けば、空港までわずか20分。まず渋滞することはない。リムジンバスの座席にはたいていコンセントがあるので、オフィスから空港まで電源を気にせずシームレスに作業ができる。

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