凡人サラリーマンでも鍛えられる決断筋とは?

目標達成には「実現したいこと」を皆に話し、自分を追い込め

凡人が出世頭に!大手商社マン鈴木氏の「公開宣伝術」

リクルートのような企業に入らなくても、あなたが決断すれば、明日からでも変われる。ここでは鈴木雄大氏(仮名、30歳。大手総合商社勤務)の例を見てみよう。鈴木氏は「TOEIC900点です!」と入社してくる最近の新卒とは違い、英語が本当に苦手だった。周りからは商社マン失格と言われる始末。さすがにまずいと一念発起、「英語やります!」と、本部長も出席した大きな会議であえて自分をさらした。まずは決断して宣言したわけだ。

ヤル気が見込まれ、鈴木氏にはその後、英語を必要とするいくつかのプロジェクトへ、参加の声がかかった。彼の語学力からすれば、ついていけるか到底あやしいものだったが、鈴木氏はある新規エネルギープロジェクトに入ると決めた。

しかし、ミーティングに参加すると、案の定、苦労の連続。電話会議の英語は聞き取れない。毎回1時間の会議を、レコーダーで最低5回は再生。毎日8時間を費やし、泣きそうになりながら議事録を書いた。だが、そのうちについに英語力がつき、次のプロジェクトでは重要な役割を任されることに。今では、なんと出世頭になった。成功と失敗は紙一重というが、自ら機会を創り出し、機会によって自らの決断を実行に移したわけだ。

実は人間には、他人に宣言したことは守りたい、という気持ちがある。逆に、宣言したことを実行しない人への信頼感は、一気になくなる。これを重ねて機会を生み出して決断を実行に移すのが、今回紹介した「公開宣言効果」と呼ばれる方法だ。これは若手に限った話ではない。むしろ、優秀な経営者ほど、実現したいことは、自分で決めて、公に宣言をしている。

結婚や、新たな家族の誕生など、人は、「守るべきもの」が増えるにつれて、「宣言」を恐れるようになる。しかし、悲しいかな、多くの人がついていくのは、「宣言」をして「実行できる」人なのだ。待っていても、会社は必ずしも機会を与えてくれるわけではない。

リーダーの階段を一歩一歩昇るために、まずは「小さい決断」をして、「発信をする訓練」をしていただきたい。

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