育休明けポストは自ら作れ!IT母の挑戦

育休明けの仕事は、上から与えられて当然?

「そこで私は、通常、ひとつのアカウント(顧客)は1人のSCが担当するところ、2人を主担当と副担当として貼り付け、1人の担当が休んだら、もう1人の担当がカバーできるようにしました。人員増加はせずとも、メンバーがペアを組み、協力態勢を作ることで、心理的負担を減らすことを狙ったのです」

富田さんはマネジャーになって、寝不足で不機嫌な人がひとりいるだけで、組織の雰囲気が悪くなることを実感していた。寝不足な人とはたいてい、優秀だからこそ安心して仕事を頼め、結果、仕事量が集中してしまっている人だ。

そんな人も、仕事量があまりに増えすぎると、「カツカツになって歯車が回らなくなる」。だからこそ、メインとサブを付ける作戦を行うことで、「一人に仕事が集中することが減り、『私だけなぜこんなに働いているんだ』と思う人が減った」のだという。

「これにより、部内の空気も穏やかになり、私自身、メンバーのメンタルを心配してフォローする機会が減りました」

そして、この時の「チームで効率的に働く」経験が、後にワーキングマザーとなり、育児と仕事を両立する上でも、活かされているのだ。

2つめの“育休後ポジション”開拓へ

妊娠がわかったのは、ちょうどこの“組織構造改革”の成果が見えだした頃だ。成果が見えると、仕事は楽しい。冒頭に書いたとおり、「生まれるまでは、マネジャーとして戻る気満々」だったというのもうなずける。

だからこそ、育休復帰後、出世街道を降りることへの抵抗はなかったのか?

「それが全然。そもそも子どもがそれほど好きではなかったのに、自分の子どもは可愛いし、子ども中心の生活が楽しい。子どもが子どもでいてくれる時期は長くないのだから、その時期は、自分が接してあげようと思うようになりました。こんなに、自分は変わるのかと、ビックリでしたね」

あれから5年。現在、富田さんは、仕事量は抑えつつも、また新たな挑戦に挑んでいる。

次ページ「営業の母」になる!
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • トクを積む習慣
  • 就職四季報プラスワン
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ZOZOに立ちはだかる<br>「ゾゾ離れ」より深刻な課題

盤石だったZOZOの収益基盤が揺らぎ始めた。常時割引の有料会員サービスで混乱を招いたが、さらに深刻な事態が。今年度の通期業績が上場後初の営業減益になる見通しとなったのだ。上場以来最大の正念場を乗り越えることができるか?