タイ人が名古屋の「甘辛い料理」に夢中なワケ

実はバンコクでは「名古屋めし」がブーム

ここは、タイ人オーナーが味にほれ込み、「フジヤマ55」グループの代表に直訴して出店を実現させたという。店内はタイ人が大半を占めていた。魚介のダシが香るピリ辛で濃厚なスープが、彼らを引き寄せるのだろう。

微妙な火加減を求めるのは酷?

BTSチットロム駅にある高級ショッピングモール、セントラルワールド内にある「サガミ」。名古屋ではきしめんやみそ煮込みうどんを出しているが、ここでは北海道産の蕎麦(そば)に力を入れている。

タイへ渡航する前に、名古屋市守山区にあるサガミチェーンで話を聞いたところ、「アジアでは、きしめんやうどんに似た麺料理がある(ので、タイでも勝算があると考えた)」(サガミチェーンの社外取締役で海外事業担当の住本親俊氏)とのこと。

注文したのは、ざる蕎麦ならぬ「皿蕎麦」と「かつミニ丼(味噌)」。蕎麦は、毎日店頭にある石臼で挽き、打ち上げる自家製麺。香りとのど越しのバランスが秀逸だったものの、残念だったのは丼。みそかつの衣が分厚すぎて、肉の味や食感を損ねていたのだ。

「サガミ セントラルワールド店」の「皿蕎麦」(180タイバーツ ※日本円で約540円)と「かつミニ丼」(120タイバーツ ※日本円で約360円)。タイでは麺をつけ汁で食べる習慣はなく、オープン当初はつけ汁を麺にかけて食べる客が続出した(筆者撮影)

同行者が頼んだのは、サーモンミニ丼と蕎麦、天ぷらなどがセットになった「嵯峨味膳・サーモンミニ丼セット」。どの料理もうまかったが、天ぷらはみそかつと同様に、衣が厚く、火が通りすぎているように思えた。タイで海老や野菜の味を引き立てる微妙な火加減を求めるのは、酷なのかもしれない。

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