タイ人が名古屋の「甘辛い料理」に夢中なワケ 実はバンコクでは「名古屋めし」がブーム

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プロンポン駅近くにある「知多らーめん ゆたか亭」は、愛知県半田市や常滑市で展開するラーメンチェーン。醸造業が盛んな知多半島産のたまりしょうゆやみそを使ったラーメンが看板メニューだ。

注文したのは「たまりラーメン」。日本の本店はスープが澄んでいて、もう少しあっさりしていたと思うのだが、タイでは濃厚な豚骨しょうゆ味のスープだった。現地では、パンチのある味のほうがウケるのだろうか。

「知多らーめん ゆたか亭」の「たまりラーメン」(195タイバーツ※日本円で約585円)。スープも濃厚だったが、チャーシューやメンマの味付けも濃厚(筆者撮影)

同行者は「冷やし中華」をオーダーした。名古屋らしくマヨネーズがトッピングされている。味は可もなく、不可もなく、という印象だった。

特筆すべきは、ラーメンと一緒に頼んだ「激うまチャーハン」。ご飯がしっとりとしていて、うまい。この味を出せる店はバンコクでも少ないのでは、と感じた。写真を撮り忘れたのが悔やまれる。

名古屋とあえて同じ味で勝負

一方、スクンビット通り39にある「フジヤマ55」の「旨辛つけ麺全部のせ」は、麺もスープも名古屋で食べるものと、まったく同じ味だった。「フジヤマ55」は日本では、東海地方を中心に北陸や甲信越、関東にもチェーン展開しているが、タイにも7店舗あり、今、最も勢いのあるラーメン店である。

「フジヤマ55 バンコク店」の「旨辛つけ麺全部のせ」(330タイバーツ※日本円で約990円)。各テーブルにIHヒーターが完備されていて、冷めたスープを再加熱できることも名古屋の本店と同じ(筆者撮影)
次ページピリ辛濃厚スープが彼らを引き寄せる?
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