「一風堂」が順調なのに危機感を隠せない事情

ブランドの多様化は飽和市場に対する武器だ

博多豚骨ラーメンをウリにする「博多一風堂」

自家製麺を特徴とする博多豚骨ラーメン「博多一風堂」

「博多一風堂」。豚骨特有の臭みを抑えながらも濃厚でうま味の強いスープと、自家製麺を特徴とする博多豚骨ラーメンをウリにするラーメン店チェーンだ。木製の看板と手染めののれん、木調の内装や店内にBGMとして流れるジャズなど、女性にも入りやすい雰囲気の店づくりにも定評がある。日清食品との共同開発によるカップ麺もコンビニなどで市販されており、その名前を見聞きしたことのある人は多いだろう。

看板メニューの一つ「赤丸新味」

2枚看板のメニューは「白丸元味」「赤丸新味」。女性客も多いが、男性が行っても物足りなさはなく、替え玉や卓上にある辛味もやし、充実したサイドメニューなども楽しい。最近では運営会社である「力の源(ちからのもと)ホールディングス」が、今年3月に東証マザーズへ上場を果たし、話題になった。直近2017年3月期の売上高は224億円、本業の儲けを示す営業利益は6億円という外食企業だ。

こちらは「白丸元味」

そんな一風堂は国内に133店(2017年3月末)のネットワークを有する。この規模だけで見ると、数百店レベルの幸楽苑、スガキヤ、日高屋、らあめん花月嵐、天下一品などには及ばず、業界10番手前後とみられる。一方、ラーメン店チェーンとして一風堂が持つ強みの一つは、海外への積極的な展開だ。2008年にアメリカ・ニューヨークに海外1号店を出してから、これまでにシンガポール、中国、イギリスなど12カ国に進出し、現在は65店(同)を展開している。

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