はま寿司ラーメン、「2カ月で100万食」の裏側 専門店顔負けの味はどう生み出されたのか

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回転寿司チェーンのサイドメニュー「ラーメン」が人気を博している

回転寿司を食べに行こうと思ったとき、あなたは何を基準にお店を選ぶだろうか?

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「家から近い」「安い」「ネタがおいしい」などさまざまだろうが、ここ数年、各社がとにかく力を入れているのが「サイドメニュー」だ。単にお寿司を食べに行くというよりは、家族連れや団体客などファミレスや居酒屋感覚で楽しむ客層も増えてきていることから、以前にも増してお寿司以外のサイドメニューが充実してきている。

サイドメニューで特によく売れているのが「椀物」。お寿司を食べているとつゆ物が欲しくなるものだ。私も回転寿司に行ったら、サイドメニューであら汁を注文することが多い。

回転寿司の椀物といえばみそ汁系が基本ではあったが、今はそれだけではない。回転寿司チェーンの提供している「ラーメン」が人気を博している。

サイドメニューの域を超えている

「スシロー」(あきんどスシロー)をはじめ、「無添くら寿司」(くらコーポレーション)、「かっぱ寿司」(カッパ・クリエイトHD)といった大手チェーンは軒並みラーメンをサイドメニューに用意している。その中で、ゼンショーHD傘下で店舗網を急拡大中の「はま寿司」のラーメンが際立っている。

はま寿司の「贅沢一杯 コク旨煮干しラーメン」

特に2015年11月に「はま寿司」で食べた「贅沢一杯 コク旨煮干しラーメン」には、正直いってラーメン通として衝撃を受けた。サイドメニューの域を超えているというか、ラーメン専門店で出してもまったく見劣ることのない味。2カ月で100万食(2015年10月29日~12月9日)の大ヒットを記録したという。いまやラーメンは「はま寿司」のサイドメニューの売り上げで1位を争うまでに成長した。

そんな「はま寿司」のラーメンだが、ここに至るまでには紆余曲折があった。

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