長老が教える、心に「ためこまない」生き方 日々に役立つ、スリランカ仏教の智慧

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心に「ためこまない」生き方とは?(写真 : YUMIK / PIXTA)
モノであれ、おカネであれ、あるいは人間関係であれ、何事も多すぎず少なすぎず、適度な量を保つことが大切だと、世間ではよく言われます。とはいえ、「適度な量」というのを具体的に明示するのは、誰であれ、なかなか難しいものです。そのため、安心感を抱こうとしてつい余分に抱えこんでしまったり、多めに所有しようとしたりしてしまいます。これが「ためこみ」という問題です。
来日37年、日本全国で初期仏教と瞑想の指導、講演を行うかたわら、NHK「こころの時代」等に出演しわかりやすい説法で好評を博し、最新刊『ためない生き方』を刊行したアルボムッレ・スマナサーラ長老に、「ためこみ」が生む厄介な問題をどうすればうまく解決できるかについてお聞きしました。

なぜ「ためこみ」をしてしまうのか

なぜ人間が「ためこみ」をするかというと、それは未来を正確に予測することができず、いろいろと未来・将来のことを心配してしまうからなのです。未来を知ることができないから、つまり未来への心配をなくすことができないから、人間はどうしても「ためる」という生き方をせざるをえなくなるのです。

ところが、「ためこみ」は、往々にしてモノやおカネへの執着心を引き起こすことにもつながり、それが原因で怒り、不安、嫉妬、落ち込み、後悔といったネガティブ感情・悪感情を抱え込み、さまざまな“悩み”に苦しめられることになります。

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