ルノー・トゥインゴ「171万円」MT車の魅力 異色のRRレイアウトは意外と楽しいぞ

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ルノーの末っ子モデル、トゥインゴにマニュアルモデルが加わった。かつての名車、ルノー5(サンク)を彷彿とさせるエクステリアをまとい、RRレイアウトというクルマ好きの心をくすぶるパッケージングで登場した新型を、今尾直樹が評価する。

ルノーのRRを体験

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

日曜日の朝、早起きして箱根までドライブに行こうなんて気になるのは、乗りたいクルマがあるからだ。なんて幸せなことだろう。朝早いといっても、4月下旬のことで、寒くもなければ暑くもない。春は曙、やうやう白くなりゆく山際、というほど早い時間ではなくて、空は晴れ渡っていて最高のドライブ日和です、いとおかし。

乗りたいクルマとは、ルノーのベーシック・カー、トゥインゴのマニュアルである。このクルマ、ポルシェ 911と同じリア・エンジン/リア・ドライブ、いわゆるRRなのだ。

トゥインゴ自体は昨年すでに上陸済みだけれど、MTは本年1月から導入が始まった。それまでは「インテンス」というグレードで、デュアル・クラッチの6段オートマチックのみ。5段MTは、装備をよりシンプルにした禅的境地の「ゼン」でのみ設定があり、価格は171万円である。いまどきの軽自動車が200万円を超えちゃったりすることを思えば、大バーゲン価格ではあるまいか。

3代目となる現行トゥインゴは、メルセデス・ベンツのマイクロ・カー、スマートとルノーとの共同開発車である。設計も生産もルノー主導ながら、RRという特異なレイアウトを採用しているのは、スマートの伝統に敬意を表してのことだろう。スマートは1997年の登場以来、衝撃吸収空間を確保しやすいRR方式を採用しているのだ。

次ページルノーのRRというと…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事