ルノー・トゥインゴ「171万円」MT車の魅力 異色のRRレイアウトは意外と楽しいぞ

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シートの座面を高くすると、足首の角度がラクになるので、そのようにしてみると、その分、頭上が狭くなるので窮屈感を覚え、ゆえに再び座面を下げる。そうすると左足首に負荷がかかる。

筆者はマグネシウム、カルシウム等が不足気味なのか、ここのところよく足がつる。トゥインゴの試乗中も、アイテテテテと2回、つった。一度は箱根のターンパイクの料金所を通過した直後で、クルマを止めて外に出、屈伸運動をしなければならなかった。準備運動が大事だ。

ロールは楽しい!

そのあと、ターンパイクの登りに挑んだ。1速ギアで60km/h、2速で90km/h、3速で130km/hあたりまでを守備範囲とするわけだけれど、登りでは3速以上は使えない。それ以上ギアを上げるとサチュレートして前に進まなくなる。下りだと俄然速くなるのは前ストラット、後ろド・ディオンの足回りが優れているからだ。

ターンパイクを登りきり、さらにその先の芦ノ湖スカイランまで足を伸ばす。全開でコーナーに入っていける。下りの小コーナーで荷重がグッとかかると、じんわり、深々と傾く。ロールは楽しい!

芦ノ湖スカイラインを行ったり来たりして、さらに長尾峠にも行ってみる。前の晩に「ブラタモリ」で箱根がとりあげられていたこともあるけれど、とにかくもうちょっと走りたいという心持ちにさせてくれるクルマなのである、トゥインゴは。

車両価格171万円。おまけにルノー・ジャポンはいま特別低利1.9%のキャンペーン中で、たとえば車両価格180万円のゼンのEDC(オートマチック)の場合、いわゆる残価設定ローン37回払いで、頭金80万円也が用意できれば、月々6300円、ボーナス月3万円で向こう3年間楽しめる。

最初のハードルさえ飛べば、スマホの支払いよりもラクだ。う〜む、いま持っている2005年のルーテシア RSを下取りに出して(タダとはいわないでしょ、あっちも)買ってしまおうかしらん。カルシウムとマグネシウムをちゃんととって。

(文:今尾直樹/写真:荒川正幸)

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