ヴェゼルがC-HRにさほど負けていない理由

室内の広さと買い得感が先駆者の武器だ

ホンダ「ヴェゼル」(左)とトヨタ「C-HR」のリアスタイル

トヨタ自動車が昨年12月に発売した新型SUV「C-HR」が好調な売れ行きを見せている。日本自動車販売協会連合会が毎月発表している、軽自動車を除く新車乗用車販売台数月別ランキングでは、今年1月に4位(9144台)、2月に3位(1万2985台)と、月販目標の6000台を大きく上回るヒットをみせている。

ホンダ「ヴェゼル」も高水準をキープしている

これに競合SUVはさぞ大きな影響を受けているだろうと思いきや、意外とそうでもない。C-HRにとって最大のライバルとして挙げられることが多いホンダ「ヴェゼル」の販売台数は、昨年12月が4907台だったのが、今年1月は6013台と前年同月比7%増、2月は6293台と同10%減ながら高水準をキープしているといっていい。

C-HRは排気量1800ccエンジンとモーターを併用するハイブリッド車と1200ccのターボエンジンを搭載する2タイプのパワートレーンを擁する。ハイブリッド車は前輪駆動(FF)、ターボは4WDだ。ヴェゼルは1500ccエンジンのガソリン車と1500ccエンジン+モーターのハイブリッド車の2タイプがあり、それぞれFFと4WDの設定がある。

ヴェゼルは2016年に7万3889台(前年比4%増)を売り、日産自動車「エクストレイル」などの競合を押さえてSUV1位に輝いたモデルだ。直近の絶対数だけで判断すればC-HRのほうが売れているが、ヴェゼルも十分に伍している。両車に試乗した経験を踏まえて理由を考えてみた。

まず挙げておきたいのは、ヴェゼルの絶妙なポジショニングだ。ヴェゼルはホンダのコンパクトカー「フィット」をベースとする。一方のC-HRは、ひとまわり大きな「プリウス」のプラットフォームを活用している。欧州ではフィットはBセグメント、プリウスはCセグメントと明確な違いがある。

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