ヴェゼルがC-HRにさほど負けていない理由

室内の広さと買い得感が先駆者の武器だ

一方、ヴェゼルのボディサイズは全長4295×全幅1770×全高1605ミリメートル。C-HRの全長4360×1795×1550ミリメートルとさほど差がない。

BセグメントのコンパクトカーをベースとしたSUVとしては、日産自動車の「ジューク」もあるが、ジュークのボディサイズは全長4135×1765×1565ミリメートルで、ヴェゼルよりひとまわり小さくなる。これが世界的にはBセグメントの輸入SUVの標準的な外寸だ。ヴェゼルがBセグメントとしては大きく、逆にC-HRはCセグメントとしては小柄なので、両車をライバルと見る人が多いのだろう。

しかもヴェゼルは燃料タンクを前席下に置くという、フィット譲りの独創的なパッケージングを採用するおかげで、外寸から想像するより室内や荷室は広い。身長170センチメートルの筆者が前後に座った場合、後席で足が組めるほどで、荷室の床もC-HRなどのライバルより明確に低い。

デザインも鮮度を失っていない

ヴェゼルの室内

デザインはC-HRほどではないもののダイナミックで、今なお鮮度を失っていないし、センターパネルをドライバー側に傾け、センターコンソールを高めにするなどしてスポーティな雰囲気を演出したインテリアの造形はC-HRの方向性と似ている。「ホンダ『ヴェゼル』がSUV販売1位に立つ理由」(2016年5月8日配信)でも触れたように、初期型で欠点となっていた乗り心地は大幅に改善された。

内容的にはC-HRにさほど劣らず、室内空間のように上回っている部分さえあるのがヴェゼルの強みである。

価格を見ると、ヴェゼルはC-HRより明確に安い。C-HRの車両価格が251万6400〜290万5200円なのに対し、ヴェゼルはハイブリッド4WDの最上級グレードこそ288万6000円とC-HRに近いものの、ガソリン車のベースグレードは192万円にすぎない。発売直後で値引きが気持ち程度しかないといわれるC-HRと2013年12月発売から時間が経ち、一定程度の値引きが見込めるヴェゼルでは、実際に購入する際の総支払額でもヴェゼルが有利と考えられる。

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