快進撃!「auスマートパス」の“仕掛け" KDDIの有料スマホサービス、700万会員を突破

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6月には各ジャンルの情報をキャラクターが伝えるタイムライン方式を採用。ユーザー参加型のコンテンツが大幅に増えているのが特徴だ

週に1~2回だけでなく、もっと使っていただくためには、スマートパスをさらに知ってもらわなくてはならない。ただ、こちらから情報をプッシュしすぎるとユーザーに敬遠されてしまいます。そこで、ユーザーに行動的になって頂き、空いた時間に何回も来てもらおうと。コンテンツを増やして、かつ、おトクなサービスを差し込んでいこうと考えました。そうなれば、サイトを見る頻度が増え、私たちが訴求したいものを出すチャンスもさらに増えてくるという流れです。

以前のページ構成でそれを実現しようとすると、情報量が多すぎてしまう。そこで、時間ごとに区切れば情報量をより多くできるのではないかと、タイムライン方式に変更しました。

タイムラインに関しては、今はすべてのユーザーに画一的な情報を流していますが、これからは情報の出し分けを進めていきます。たとえば、ユーザーのアクションからより人気のある記事の量を増やしていくことや、ユーザー自身が選ぶということです。「占い」「お知らせ」「ニュース「音楽」といった各ジャンルに「好き」「嫌い」などのボタンをつけることなどでユーザー自身が選べるようにしていく。すると、情報提供される方々もジャンルを増やすことができる。

たとえば、占いを「好き」と言ってくださる方がいれば、星座だけでなく血液型や四柱推命といったさまざまな種類のものを増やすことができます。そのほか、旅行情報だったら、お子さんがいるかどうかで週末に行きたい場所も変わってくるし、位置情報に関連したおトク情報を配信することも必要です。ここは確実にやらなければいけないと思っています。

ユーザーの理想は高レベルのサービス

――会員数が大幅に増えてくると、サービスの形も変わっていきますか?

会員数が1000万を超える規模になると、ユーザーに共通する価値を出し続けていくのは難しい。人口1300万の東京都に並ぶ水準ですし。ひとつの国が形作られているという感覚でしょうか。ユーザーが理想とするのは、高い税金を払った分、高レベルの福祉サービスが受けられることなのか。それとも、米国・ラスベガスのようなエンターテインメントを追求する方向なのかといったことはつねに議論しています。

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