快進撃!「auスマートパス」の“仕掛け"

KDDIの有料スマホサービス、700万会員を突破

とはいえ、あまり明確に色を付け過ぎてもいけない。音楽が好きな人、映像が好きな人、どんな方にとっても価値を感じて頂くにはどうすればいいか。これが、390円をお支払い頂いていることに対し、しっかりフィードバックをしていくことだと思っています。

今後はネットの世界だけでなく、クーポンなどで、リアルにおけるメリットを広げていきます。クーポンを広げることで、映画やライブ、ショッピングに行く機会が増えていく。ベタな話ですが、デジタルコンテンツというより、リアルへの送客ですね。これをやらないと1000万会員にはならないと思います。クーポンはこれまでもローソンやケンタッキー・フライドチキン、サンマルクなどと協力してそろえてきましたが、さらに広げます。390円を頂いている以上、それ以上の価値をユーザーに返していこうと思っています。

コンテンツパートナーに弱点を補ってもらう

――サービスを広げる上で、コンテンツを提供するコンテンツプロバイダー(CP)とどのように協力していきますか?

自社だけでサービスを展開していれば、それこそ半年程度で廃れる可能性があります(笑)。情報の感度の高さや、予期せぬ事態に順応できるのはコンテンツプロバイダーの方々です。われわれは、より魅力的なプラットフォームを作るまでです。得意なところはしっかり作り込み、不得手なところを補っていただける方と協力していくのがビジネスの基本だと思います。

最近では協力の仕方も多様化してきました。販売実績が積み上がってきたので、「スマートパスで商品を扱ってほしい」といった話も出てきています。パートナーにお支払い頂き、目立つスペースでアピールするケースですね。一方で、十分にお客さんを集められる企業の場合は、われわれがおカネを支払い、何らかの会員特典を追加してユーザーに販売することもあります。このように、つねにライブの先行予約や映画の試写会の案内など、さまざまな特典があると、音楽好き、映画好きの方なども会員を続ける動機づけになるわけです。

モバイルの特性なのか、KDDIユーザーの特性なのかわかりませんが、チケット販売をスタートしてわかったのは、意外と地方への訴求力が強いということです。ぴあさんから教えて頂いたのですが、愛媛や鹿児島、山口などで思ったより結果が出ていると。こうした地域の公演は苦戦しがちですが、そこでかなりの数がさばけたそうです。東名阪の主要都市で売れるのは当然ですが、一部のアーティストだけの話ではなく、スマートパスに提供すると地方での販売が伸びる。そういった意味で、地方ではスマホを起点として行動している、という傾向があるかもしれないですね。

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