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「世の中全体がコンプライアンスの名の下に、格差を拡げ彼らを拒絶している。ネグレクト、つまり無視してしまっている。これって本当にツラい。学歴がないうえ、犯罪にまで手を染めてしまった若者は夢を語ることのできない社会になってしまう」
前田は語気を強めた。
「自分もプロレスにスカウトされて、ずいぶん救われました。アントニオ猪木という理想であり挑むべきステイタスと巡りあえた。今度は自分がジ・アウトサイダーを通して不良たちに手を差し伸べたい」

ジ・アウトサイダーとは?
前田といえば、「若い頃のヤンチャ話には事欠かない」と噂されるほど。不良たちが闘うジ・アウトサイダーを率いるには、彼ほどふさわしい人物はいまい。
「ケンカやカツアゲにしても、最近の不良は加減がわからなくて殺人にまでエスカレートしてしまいかねない。命の大切さを知らないだけでなく、人を殺めたらどんな刑罰が待っているのかさえわきまえていませんからね」
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