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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

「意見が言えない子」に親ができる4つのこと 子どもは様々なストレスにさらされている

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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しかし、一方で「自分の中で考えることが好きな子は、話すことがストレスになる」こともあります。以前、主体的、対話的な学び合いをするグループ学習を受けていた高校1年生が、「このようなグループで話し合いをしていくことは私にはストレスになるので、今までの講義形態の授業のほうがよかった」と語っていました。こういう子もいるため、一概に自分の意見を言うようになることがストレス解消になるとは限らず、逆にストレスになることもあります。ですから、子どもがどのような特徴を持っているのかを知ったうえで対応する必要があります。

以上のように、同じ状況であろうとも、さまざまなケースが考えられますので、まずは、お子さんの今の状態を責めるのではなく、また悪いということでもないと認識してください。そこから出発しなければ、無理やり今の状態を改善しようとして、さらに事態が悪化する可能性もあるからです。

しかし、そうは言っても、「弱々しい」「言いたいことがあるのに発言できない」ことで、お子さんが自信を喪失している状態をこのまま見ているのもつらいことです。

自信を喪失している高校生が非常に多い

これまで筆者は全国の高校生約5万人に講演会をしてきましたが、そこで感じることは、それは自信を喪失している高校生が非常に多いということでした。高校の場合、一般に受験をして入学しますが、そのときに彼らは学力試験を受けます。そのときに自分のやりたいことがあるからといって高校を選ぶ子は少なく、自分の学力、すなわち偏差値によって受験校を判断することが少なくありません。つまり、学力という指標で、判断され、それで序列化され、レベルというレッテルを貼られます。その学力のレッテルを自分の存在価値そのものと勘違いし、自信を喪失していることが多々あるようなのです。ですから自信を高めるということは、何よりも増して、今の子どもたちにとって最も大切なことではないかと考えています。

自信をつけるためのアプローチはさまざまあり、これまでの記事でも書いてきましたが、今回は、梶田さんのご相談内容の中心でもある、「自分の意見をはっきり言える、自信のある子になる」という視点から、お話をしていきましょう。

「自分の意見をはっきり言えないのはなぜなのでしょうか?」

まずは、この点から考えましょう。大きく4つの原因が考えられます。

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【関心がなければ「つまらない」以外の感情は出ない】

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