「意見が言えない子」に親ができる4つのこと 子どもは様々なストレスにさらされている

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(4)他と同じであることがいいことであると勘違いしている

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社会人になるとブレーンストーミングという手法を使ってアイデアを出したり、自由に意見を出したりすることがあります。そこでは意見が活発に出るようにするために、いくつかのルールがあります。その中でも、最も重要なルールに「他の意見を否定しない」というものがあります。もし、否定してしまったら、意見は二度と出てこないばかりでなく、けんかになることすらあるからです。

そもそも他の人とたまたま同じ意見であったということはありますが、あえて同じ意見である必要はなく、異なる意見のほうが、お互い学びになるため、違うことに価値があるといわれています。ですから、自由に思ったことを発言して問題ないということを教えてあげる必要があります。

発言が増えるに従って自信も少しずつ増してくる

以上、4つの原因について書いてきました。では、どうすればいいかというと、単純に、これらの逆をやればいいのです。まとめてみると次のようになります。

(1)関心があるテーマについて話をしてみる
(2)意見が出るような質問をしてみる(「なぜだと思う?」「どうすればいいと思う?」)
(3)意見には正解も不正解もないことを教える
(4)他と異なる考えや意見こそが重要であると教える

この4つに留意し、日常の中でさりげなく、語りかけてみるといいでしょう。発言が増えるに従って、子どもの自信も少しずつ増してくることでしょう。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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