米国で出た「UFO目撃情報誌」の気になる中身 世界初?研究者待望のUFOガイドブック

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『UFO目撃情報便覧』を出版したシェリル・コスタ(左)と、リンダ・ミラー・コスタ(右)。便覧には読み物部分はなく、目撃地点と日時、それに円盤型とか葉巻型といったUFOの形状についてまとめた図表が371ページにわたって続いている(写真: Heather Ainsworth/The New York Times)

米国ではUFOの目撃証言が増えている?

今世紀に入り、米国ではUFO(未確認飛行物体)の目撃証言が3倍以上に増えている。 1年のうちで目撃数が最も多いのは7月。2008年にはテキサスで、2015年9月にはニューメキシコで目撃証言が急増した。

また、大都会マンハッタンでの目撃例も数多い。おかげでニューヨーク州は全米で2番目にUFOの目撃数の多い州となっている。

そんな不思議なデータが並んでいるのが、先頃米国で出版された『UFO目撃情報便覧』という本だ。UFOとのいわゆる「接近遭遇」に関する全米の情報をまとめた初のデータブックで、2001年から2015年にかけて報告があった目撃情報12万0036件が、郡単位で分類されて掲載されている。

この本の著者は、ニューヨーク州シラキュースに住むシェリル・コスタ(65)とリンダ・ミラー・コスタ(62)。2人は「相互UFOネットワーク(MUFON)」と「全米UFO報告センター(NUFORC)」という2つの団体が集めた目撃情報を分類・編集した。

カリフォルニア州立大学ソノマ校のゴードン・スピアー名誉教授(物理学・天文学)が寄せた序文によれば、この本は「UFO研究者待望」のガイドブックだ。

読み物部分はなく、目撃地点と日時、それに円盤型とか葉巻型といったUFOの形状についてまとめた図表が371ページにわたって続いている。

著者らによれば、目撃情報の多くはUFO以外の現象として説明することも可能だが、そうした説明がつかない事例も一部にはあるという。

シェリルは米軍の元技術兵で航空宇宙アナリスト。リンダは地元ルモイン大学で司書として働いており、過去には米国科学アカデミーや米航空宇宙局(NASA)、米環境保護局で司書を務めた経験がある。

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