コミーFBI長官「電撃解任」にウラはあるのか

「第2のウォーターゲート事件」との説も

コミー長官”電撃解任”の真相は?(写真:ロイター/Joshua Roberts)

ドナルド・トランプ米大統領は、5月9日、連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー長官を電撃的に解任した。なぜ、このタイミングで解任したのだろうか。

この連載の一覧はこちら

ホワイトハウスは、昨年の米大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン元国務長官の私用メール問題をめぐるコミーFBI長官の対応の誤りを解任理由として挙げている。

FBIがクリントン氏の私用メール問題で、任意の事情聴取を始めたニュースが全米メディアを騒がせた時期は、昨年7月初めだった。当時、コミー長官はその件に関して刑事訴追を求めないと表明していた。11月の選挙直前になって再捜査を公表したが、そのときも刑事訴追を見送る方針に変更はないと表明していた。

コミー長官は高潔の人だった

コミー長官は、FBIの中からの圧力に抗しきれずに、ヒラリー問題の再調査を決断したという空気感がありありとしていた。というのは、彼自身、オバマ前大統領から高潔の士と太鼓判を押されていたからだ。

彼は、まだ若き検察官時代に、ニューヨークの巨大マフィアグループの1つに致命的な打撃を加えたことで知られた人物でもある。トランプ大統領が敬愛する姉のマリアン・トランプ連邦控訴審(高等裁判所)裁判官も、同一のマフィアグループに鉄鎚を下した点では、相通じる高潔さと勇気の持ち主だ。そのことをトランプ大統領は百も承知している。

今回、司法省がホワイトハウスに提出した解任勧告によると、「クリントン氏の私用メール問題をめぐるコミー長官の対応は誤っているにもかかわらず、同長官はそれを認めようとしない」となっている。

次ページ「コミー氏は目立ちたがり屋」
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 「若き老害」常見陽平が行く サラリーマン今さら解体新書
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 育休世代 vs.専業主婦前提社会
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
小野薬品vs.本庶京大教授<br>大型新薬めぐり深まる溝

本庶佑教授と小野薬品工業がタッグを組んで生み出したがん免疫治療薬「オプジーボ」。ところが、本庶氏が特許の正当な対価として150億円の支払いを求め、小野薬品工業を提訴する方針を固めた。両者の関係はなぜこじれてしまったのか。

  • 新刊
  • ランキング