ついに、というべきか、予想通りと言うべきか、アメリカのトランプ政権がさらに迷走を始めました。
自分を捜査対象にしている可能性の高いFBI(米連邦捜査局)のトップ、ジェームズ・コミー長官を解任したというのですから、話は穏やかではありません。
しかも、当初、「司法省が解任の方針を持って来てドナルド・トランプ大統領は了承しただけだ」、と伝えられたのですが、実は自分で解任した、という事実を自らばらしたというサービスぶりで、迷走の度合いはますます増してきました。
ニクソン大統領と同じ道をたどる?
詳しい経緯は、例えばこんな記事(英国のFT紙翻訳版)を参考にされるといいと思います。
もうこれは、ニクソン大統領と同じ道をたどっている可能性まであり、共和党内部からも「第3者審査委員会」を作れ、という声はすでに出ていますし、アメリカのこれまでの政治史から見ても、このままで済むものではないことは明らかです。
トランプ大統領は実際いまだになんの実績もないし、その迷走ぶりはひどい、とこれまでも書いてきましたが、先日テレビで話した時に某評論家がまだ100日しかたっていないんだからそれは手厳しすぎる、と指摘してきたので、「あんた、甘いよ」と言ってやりました。
同じ大統領1年生だった、あの2008年のリーマンショックの真っただ中、バラク・オバマ前大統領はざっと挙げても、2009年になってから次のことくらいはやっていました。
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