次世代iPhoneは「見た目」からして超絶斬新だ 「iPhone8」を読み解く4つのポイントとは?

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こうしたなかで、アップルは新デバイスリリースの有無にかかわらず、iPhoneでのSiriの活用度合いをより高めることが先決となる。現状はiOS内蔵のアプリや、メッセージ、通話、写真検索、タクシー配車、個人間送金、フィットネスの6分野のアプリしかSiriを利用できないが、これを拡大し、より多くのアプリがSiriでの操作に対応していくiOSの刷新が必要となる。

Siri活用をより広い分野に拡大し、既存のアプリの機能をSiriとの会話で実現できるようにすることは、声のインターフェイスへの慣れと便利さをつくり出し、既存のものも含めた声によるコンピューティングの世界を切り開くきっかけとなるだろう。

次のiOSにどんな機能やAPIが搭載されているのか

アップルは6月5日に恒例のアップル開発者会議「WWDC」を開催する予定だ。新製品の発表にも期待が集まるが、例年どおりであれば、主題はソフトウエアと開発環境だろう。

世界中から集まる開発者に対して、iPhone、iPad、Apple Watch、Mac、Apple TVといった各種製品向けの最新OSを発表し、またアプリ開発に利用できる新しいAPIを紹介することで、成長を続けているApp Storeの規模のさらなる拡大を目指すはずだ。

WWDCで次世代iPhoneについて発表される可能性は低いと考えられるが、アップルが次のiPhoneとともにリリースするiOSにどんな機能やAPIが搭載されているのかは、アップルがどのような世界を目指しているのかを知ることにつながる。

次のiPhoneの姿ではなく、そのiPhoneとともにつくり出される未来のライフスタイルを想像するうえで、WWDCには注目していくべきだろう。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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